安倍首相の立憲主義に対する無理解指摘
カテゴリー:憲法 投稿日:2016-11-30
■衆院憲法審査会で照屋寛徳議員
(写真)同日の総がかり実行委員会議面集会で報告する照屋議員ら
衆院憲法審査会は24日、立憲主義、憲法改正の限界などについて自由討議を行なった。社民党の照屋寛徳議員は「選挙で多数を占め巨大与党を形成しているからとおごりたかぶり、憲法が定める三権分立を無視して行政権独裁と化し、人間が獲得した政治の基本原理である立憲主義を破壊してはならない」と述べ、憲法が国家権力を縛る立憲主義は絶対主義時代の考え方と国会答弁した安倍首相の立憲主義への無理解ぶりを指摘。
さらに照屋議員は、「憲法改正の限界論」の立場から自民党改憲草案が現行憲法の全面書き換えを企図していることを批判。特に、基本的人権は「侵すことのできない永久の権利」だとする現行97条(憲法の最高法規性)を自民案が全文削除していることについて「立憲主義の破壊であり日本国憲法の破壊であって憲法改正の限界を超えるもの」と強調した。
(社会新報2016年11月30日号より)
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