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新型コロナウイルス対策 会派要請

第二回 新型コロナウイルス対策政府・与野党連絡協議会 提出(2020年3月25日)

~3つの危機から、国民を守る緊急対策~

立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム
立 憲 ・ 国 民.新 緑 風 会 ・ 社 民

1. 感染症の危機から命を守る
2. 経済の危機から事業を守る
3. 生活の危機から国民を守る

※下線部は第1回会議での要請事項

1.感染症の危機から命を守る

【総括的事項】

〇特措法に基づく政府対策本部の設置時期を明らかにすること。

〇国民に対して正確・迅速で平易な情報提供を行うため、専任の広報官をおき、適切なリスクコミュニケーションに努めること。

〇緊急事態宣言を発する際にはその根拠を明示すること。また国会事前報告の時期の目安について予め提示すること。

〇住民等への各種要請について、国及び自治体はその根拠を公表するとともに、関係文書の適正な管理と公開を徹底すること。

 【検査・医療体制について】

〇国が一括購入した3500万枚のマスクの配布状況を明らかにするとともに、3月末までに配布を完了すること。

〇国内のマスク・消毒液の生産・供給状況を明らかにし、品薄状態を解消すること。

〇診断の結果、医師が必要と認めた者については、相談センター等で重ねて判断することなく、必ずPCR検査を受けられるようにするとともに、その手法についてドライブスルー検査の導入等も検討すること。

〇医療・介護現場などクラスター感染の危険性が高い職場の従事者に対しては、可能な限りPCR検査を受けられるように努めること。

〇医療崩壊を防ぐために、陽性の軽症・無症状者を自宅もしくは特定施設で療養させること。その際に以下の取り組みを行うこと。
・自宅療養対象者の家族が自宅以外で生活する場合の生活環境を用意すること。
・風評被害を招かないよう最大限の配慮を行うこと。
・単身者への見守り、生活支援の体制を構築すること。

〇治療薬・ワクチンなど治療法の早期開発のため、十分な予算を確保し、全力で取り組むこと。

〇簡易検査キットの実用化を急ぐこと。

 2.経済の危機から事業を守る

【きめ細かい支援の実施】

〇十分な感染防止対策を講じつつ、感染状況に応じて経済、文化など様々な分野ごとに自粛緩和に向けた指針を示すこと。

〇国の助成や融資等の支援制度について、各地にワンストップ相談窓口を設置すること。

 【迅速かつ万全の事業者支援】

可能な限り、税、社会保険料、公共料金等の負担軽減措置を講ずること。実施を予定している軽減策の開始時期を明示すること。

希望者に対し、地方税や消費税の予定納税を含む各種税目での、納税猶予を確実に実施するとともに、次年度の所得の状況に応じた減免を可能とすること

政府の自粛要請に伴うイベント等の中止、学校の一斉休校、入国制限等により、直接・間接を問わず影響を被った事業者、個人(パート、フリーランスを含む)に対する経済的損失の一定割合や、前年同月比での収益・所得の減少幅の一定割合を補填するなど、事業継続、生活水準確保のための措置を実施すること

〇事業者の資金繰り対策のため、政府系金融機関による無利子貸付や無担保枠及び融資上限額の拡大、審査期間の短縮、据え置き期間や返済期限の延長など更なる負担軽減措置、償還免除等の大胆な措置を実施すること

〇商工会議所・商工会を窓口に政策金融公庫が行うマル経融資(小規模事業者経営改善資金融資制度)についてもゼロ金利とすること。

雇用調整助成金については、補助額を全国一律に10/10とし、支給日数限度を延長するとともに、対象に非正規労働者を加えること。過去の特例を参考に、残業代支払いがある場合の支給制限を緩和すること。また欠勤扱いや時短分などの給与補填を可能とすること。

 3.生活の危機から国民を守る

既存のスキームを活用すること等を含め、子育て世帯をはじめ広く大胆に国民へ給付を行うこと

給付型奨学金の支給要件緩和、対象者の大幅増の措置を行うこと。また、奨学金の返済猶予や、所得の実態に応じた授業料減免の措置を行うこと

年金生活者支援給付金の上乗せなど、一定所得水準以下の高齢者等の生活保障のための支援を行うこと

〇全国の自治体等と連携し、自殺対策(生きることの包括的支援)を万全に講じること。

 

第一回 新型コロナウイルス対策政府・与野党連絡協議会 提出(2020年3月19日)

 

新型コロナウイルス肺炎

現場や国民の声に応えるきめ細かな対策を

安倍首相は2月27日、「英断を下した」とでも言うかのように、突如として全国すべての小中高校と特別支援学校に一斉臨時休業を要請した。専門家会議での議論も、感染症対策として適切かどうかのエビデンスも一切ないままの決定であり、学年末で、重要な卒業式や受験を控える中での、あまりに唐突な発表に現場は大きく混乱し、日本全体に混乱が広がった。

休校中の子どもたちの居場所作りや学びの保障をどうするのか、給食をはじめとする影響を受ける事業者の救済をどうするのか、派遣社員やパートタイマーなどの非正規雇用労働者への対応、シングルペアレント世帯や共稼ぎ世帯、病院・高齢者福祉施設勤務など親が仕事で家を離れざるを得ない世帯への対応をどうするのか、仕事を休むことで給料が減る場合の休業補償をどうするのか、受け入れを続ける学童保育、保育所、幼稚園、こども園などはどうするのかなど、何の対応策も練られていなかった。

安倍首相は当初、「有給休暇を取りやすいよう対応してくださいとお願いする」として個々人の有給休暇の取得を促したが、有休は労働者の権利である。麻生副総理・財務相に至っては、多くの国民が抱いている休校中の保護者に対応する国の補償について、「つまんないこと」などと突き放した。

その後、子どもの世話で仕事を休む保護者の収入を補償する支援策として、独自に有給休暇を設けて保護者に取得させた企業には、失業手当の上限と同額の日額上限8330円を支給することになった。企業の大小、正規・非正規を問わないというが、雇用関係にないフリーランスの個人事業主や自営業者は対象外だ。また、学校現場には、時間講師や産休・育休・病休代替教員、有期契約の教職員、定年退職をした後に再雇用になっている人もかなりの数であるし、給食もなくなるが、給食調理員もどうなるのか分からない。制度の谷間に置かれている人や弱い立場の人にしわ寄せがないようにしなければならない。

野党は、新型コロナウイルス対策における学校休業に関する申し入れを行なうとともに、検査の円滑かつ迅速な実施を促進するべく、「新型コロナウイルス検査拡充法案」を提出した。社民党は今後とも、現場の声や国民の疑問、不安をしっかり受け止め、きめ細かく対策を講じるよう求めていく。

(社会新報2020年3月11日号・主張より)

社民党第17回定期全国大会

福島さん7年ぶりに党首返り咲き
総選挙勝利へ全力 「合流」継続論議を確認

社民党第17回定期全国大会

「改憲阻止!総選挙勝利人といのちが輝く社会を実現しよう!」をスローガンに、社民党は2月22,23の両日、都内で第17回定期全国大会を開き、代議員など250人が参加した。党首選挙では無投票で福島みずほ副党首を新党首に選出し、7年ぶりの党首への返り咲きとなった。

大会では執行部提出の幹事長報告、立憲民主党の枝野幸男代表からの「よびかけ」、いわゆる合流問題の継続議論を求める第1号議案、当面の運動・政策課題の第2号議案、「5議席・得票率3%以上の獲得」を目指す総選挙方針・中間選挙の闘いの第3号議案などを、質疑・答弁の上、拍手で承認し、決定した。

改憲阻止の闘い強める

大会冒頭のあいさつで又市党首は、憲法の尊重擁護義務を負う安倍首相が「改憲を私の手で成し遂げたい」と公言する無法ぶりを厳しく批判し、憲法9条改悪阻止の闘いの強化をあらためて呼びかけた。

また、又市党首は合流問題について「そもそも国政政党の存続が確実に見通せるなら『合流の是非』を検討する必要はなく、連立政権構想を深めるべき。しかし党の現状にあってはそうでないケースも想定し、検討しておかなければならない」とした上で、「社会民主主義の理念・政策・運動・組織を継承し発展を図る立場で論議を深め、一致結束し、まとまって対応いただきたい」と理解を求めた。

吉川元・幹事長は「党がまとまって行動できる環境整備に最大限努力し、合流の是非の判断は次期臨時党大会で行なう」と提案した。

代議員32人が質疑に立ち、合流問題の党内論議の継続を求める第1号議案については「協議は継続すべき」「協議は打ち切るべき」「臨時党大会は必要ない」など賛否両論に加え党分裂を懸念する声が相次いだ。議論の継続を確認した上で、党の統一と団結を守り抜き、一丸となって次期衆院選に勝利することを誓い合った。

地方の声しっかり聞く

初日の党首選挙で無投票で党首に選出された福島みずほ新党首は開口一番、「地方の声をしっかり聞き、社民党の躍進を必ず成し遂げる」と就任の決意を語った。「党は誰のものか? 党は党員のものであり、党を支援してくれる人々のものです」と指摘し、「社会民主主義、護憲、人権、多様な生き方の保障、脱原発、そういうテーマを大切に頑張り抜こう」と運動の強化を呼びかけた。

大会議長は熊谷吉正(北海道)、井加田まり(富山)、中村嘉孝(愛媛)、大会運営委員長は今泉克己(熊本)、副委員長は浅田保雄(東京)の代議員が務めた。

(社会新報2020年3月4日号より)

社民党第17回定期全国大会

福島みずほ新党首あいさつ(要旨)

同志の皆さん。新たに新党首に就任させていただきました。地方の声をしっかり聞き、社民党の躍進を必ず成し遂げる、そんな党首を目指します。

この2日間の党大会の中で、一人ひとりが頑張ろう、そんな声が本当に出てきました。一緒に頑張っていきましょう。

私は、この数ヵ月の議論で、社民党って本当にいい政党だと思いました。執行部も党員もみな対等。活動に対する思い、未来への希望、悩みも含めて、本当に対等に議論ができる。党首も党員の選挙で選ばれる。

党は誰のものか? 党は党員のものであり、党を支援してくれる人々のものです。この2日間の議論でも、前途多難な、たくさんの課題を共有して認識できました。社会民主主義、護憲、人権、多様な生き方の保障、脱原発、そういうテーマを大切に頑張り抜きましょう。

党大会が終わり、今日から社民党の頑張りがスタートします。大会の議論を社民党の躍進につなげていきましょう。膝詰めで話しにきてほしいという声もありました。ぜひ実現して地方の声をしっかり聞いていきます。

又市征治党首、これまで本当にありがとうございました。大会の参加者にも感謝します。社民党に対する思い、社会を何とかしたいという思いが伝わってきました。私たちが政治に関与するのは社会の問題点を解決したいと思っているから。政治の力を必要としている人たちに応えられる政治を一緒に実現していきましょう。(文責・編集部)

又市征治党首あいさつ(要旨)

私から3点申し上げ、大会論議に供したいと思います。

第1に、暴走安倍政権を一日も早く倒し、「憲法に基づく政治」を取り戻す日常活動の強化です。

内政・外交各般にわたり安倍政権は矛盾を露呈し限界を示しています。

例えば、「アベノミクスで景気は順調に回復」と宣伝してきましたが、「生活改善の実感はない」が依然国民の7~8割を占め、格差と将来不安を拡大しました(事業規模26兆円の経済対策の矛盾)。

消費税を増税しましたが年金・医療・介護は軒並み抑制・負担増で、「全世代型社会保障」は抑制の全世代型化です。他方で防衛費は聖域扱いで新年度は過去最大5兆3000億円に上ります。

森友、加計学園、そして「桜を見る会」で露呈した安倍首相の政治の私物化とそれを隠ぺいする官僚の文書改ざん・偽証など政治腐敗が深化し民主主義の根幹を揺るがしています。

その上、憲法順守の義務を負う総理大臣が、「改憲を私の手で成し遂げたい」「通常国会で改憲原案の策定を加速させたい」と公言する無法者ぶりで、憲法9条を改悪して「戦争のできる国づくり」を進めようとしていることは明らかです。

このように立憲主義・民主主義・平和主義をじゅうりんし、政治の私物化と腐敗を深める安倍政権を、立憲野党と広範な市民との共闘で一日も早く打倒し、「憲法に基づく政治」の実現を図らねばなりません。

第2に、次期総選挙で党の「再建・再生」と改憲勢力の3分の2割れを実現する準備に全力を挙げることです。

わが党は、前回総選挙で現有2議席を確保したものの、比例区では得票率1・69%という惨敗を喫しました。その後の「社民党を残そう、党の再建・再生を」という全党の奮闘で、19年参院選の比例代表では得票率を2・09%にまで戻しましたが、衆院選は参院選と違って「どれだけ多く小選挙区に候補者が立てられるか」が勝負です。党の現状を打開して再建・再生を図るために、昨年10月来、「5議席・得票率3%以上の獲得」を至上命題とし、そのためにブロック比例区での議席獲得を視野に小選挙区の1割前後の候補者擁立を課題と設定し、第3号議案にそれを提案しています。

第3に、「合流」論議を通して党の現状認識を深め、社民主義の継承・発展の道を探求することです。

昨年12月6日、立憲民主党の枝野代表は共同会派の党首会談の席上、「会派内での相互理解と信頼関係の醸成も進み、理念政策の共有も」進んできたとの認識に立ち、各党会派に立憲民主党への「合流」を呼びかけ、できるだけ早期の検討・回答を求めてきました。

そもそも「5議席・得票率3%以上の獲得」で国政政党の存続が確実に見通せるならば、この「合流の是非」を検討する必要はなく、連立政権構想を深めるべきです。しかし党の現状にあってはそうでないケースも想定し、検討しておかねばなりません。

「日本社会の中に社会民主主義の理念・政策、運動、組織を継承し発展を図ること」は全党が一致しているのですから、その立場に立って検討・論議を深め、一致結束し、まとまって対応していただくことを心から呼びかけます。

来賓あいさつ

川島千裕さん(日本労働組合総連合会政治センター事務局長) 以下、神津里季生会長のメッセージ代読(要約)。社民党第17回定期大会の開催を祝い、日頃の連合運動への協力に感謝したい。わが国は、超少子高齢化・人口減少という構造的な問題を抱え、社会の停滞感や将来不安が顕著になっている。失われた20年を経て、日本は「常温社会」化が進んだとの指摘がある。暑くはなく寒くもない。この先、良くも悪くもならないという認識が広がる一方で、「不安はあるが不満はない」、「公より私」、「先より今」、「期待より現実」といった心情が社会に広がっている。

昨年結成30年を迎えた連合は、「働くことを軸とする安心社会」を進化させた「連合ビジョン」を提起し、「まもる・つなぐ・創り出す」といった観点を柱に運動を再構築している。働く仲間を守り輪を広げ、地域社会・活動につなぎ、新たな活力をつくり出す。

2020春闘では、分配構造の転換につながる賃上げを実現し、安心の社会保障、教育、税制改革、ディーセントワークの実現、地域活性化などに取り組んでいる。引き続きご理解、ご協力をお願いしたい。

福山真劫さん(フォーラム平和・人権・環境共同代表) 平和フォーラムは総評・社会党の運動を継承し、現在まで活動してきた。基本的には社民党と方針はつながっている。一方で安倍政権をこのまま続けさせれば日本社会は崩壊する。われわれの側が政権を担える展望を示し得ていない。衆院選で連立政権を実現するには従来の野党共闘ではダメだ。一歩も二歩も野党共闘を進めなければならない。

立憲民主党への合流には両面の対応が必要と提起があった。社民党がどう改革していくのか最も注目をしている。平和・社民主義・憲法実現・脱原発を目指して共に闘っている。日本の平和と民主主義は社民党と共にわれわれが担ってきた。社民党の理念と運動がさらに拡大するよう期待している。

当面の取り組みとして平和フォーラム、「総がかり」、市民連合で安倍政権打倒、改憲阻止の署名運動、「19日総行動」を取り組む。共に連帯をしていこう。

(社会新報2020年3月4日号より)

気候非常事態宣言

「気候危機」を直視し一日も早く決議実現を

新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている。感染への不安やイベントの中止、生活や経済への影響も計り知れない。政府にはこの間の対応の検証とともに、拡大を防止し国民の不安を取り除く対策が求められる。

これらの報道に隠れた感があるが、2月20日、超党派の国会議員による「超党派 気候非常事態宣言決議実現をめざす会」が結成された。議連には40人を超える国会議員が出席。社民党からは吉川幹事長(当時)が共同代表幹事に、福島副党首(当時)が幹事に選出された。今国会中に衆参両院で「気候非常事態宣言」決議の実現に取り組むとしている。地球温暖化問題はもはや「気候変動」のレベルを超えて「気候危機」と言わざるを得ない状況だ。

この「宣言」は、地球温暖化などの気候変動に危機感を示し、国会の総意として対策に取り組む決意を表明するもので、世界では、欧州を中心にすでに1000を超える国や自治体が宣言している。しかし日本は対応が遅れ、国連のグテーレス事務総長は、主要な二酸化炭素排出国である米国や日本などが「2050年には排出量を実質ゼロにすると今年11月までに約束することが極めて重要だ」と指摘している。

異常気象による自然災害が多発し、人命や財産はもとより、自然や生態系に深刻な影響を与え続けている。日本でも昨年の台風19号や集中豪雨での被害、最近では数ヵ月間にわたり延焼を続ける南米アマゾン流域やオーストラリアでの山火事。「最も危険なのは何もしないことではなく、本当の危険は政治家や経営者が対策するフリをしていること。巧妙な計算とPRだけで実際は何もやっていない」と、環境活動家のグレタさんは各国政府を批判する。

まさに日本政府の認識や取り組みが問われている。昨年、英国では、「気候ストライキ」という言葉が流行語大賞に選ばれた。世界各国の危機感や温暖化対策と比較すれば、日本政府の感度は鈍い。小泉環境相もこの超党派議連の活動には期待感を表明しているが、自身は環境相に就任したとたん、「ただの人」になってしまった。「非常事態」と聞けば改憲だと騒ぎたてる危険な与党議員さえいる。問題外である。

まもなく9年目の「3・11」を迎えるが、あらためて国のエネルギー政策が問われている。一日も早い「気候非常事態宣言」決議の実現を求めたい。

(社会新報2020年3月4日号・主張より)