ニュース

大分岐の時代

カテゴリー:社会新報 投稿日:2020-02-26

社会民主主義こそ新自由主義への対抗軸

新自由主義政策が世界的に展開され、所得・資産の格差の拡大や不平等、貧困が進み、深刻な社会の分断が生まれ、移民排斥など極端な排外主義や大衆のうっ屈する心情に扇情的に訴える右派勢力が伸びている。

一方、「サンダース旋風」や「オカシオコルテス現象」などに見られるように、新たなリベラル勢力の復権といわれる動きも生まれている。若者層を中心に、格差や不平等、貧困を個人の自己責任ではなく、社会システム全体の公共的課題として捉えた行動が起きている。その背景には、さまざまな社会運動の経験とSNSの活用による草の根からの広がり、政党デモクラシーとの結びつきがある。日本でも、保育園や最低賃金、奨学金などをテーマに運動が広がっている。大学入試をめぐっては、高校生と野党の力が民間英語試験の延期を実現するなど、現実政治を動かした。

また、地球温暖化対策も大きな課題だ。大規模災害を引き起こす異常気象が相次いでいる。「あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」とスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが警鐘を鳴らすように、若い世代こそが強い危機意識を持ち、具体的な行動を求めている。

ダボス会議でさえ「資本主義の再定義」をテーマとせざるを得なかったように、格差・貧困の拡大や地球温暖化対策を問題として生んでいるのは、資本主義そのものである。人類にとって、最悪の事態を避けるためには、資本主義そのものに挑まなければならない危機的段階との声も高まっている。私たちが何を選択するかで、人類の未来が決定的な違いを迎える「大分岐の時代」にふさわしい、新たな社会展望が求められている。

そうした中、ウソとごまかしで「戦争できる国」「世界で一番企業が活動しやすい国」を目指す安倍政権でいいのか。私たちは、「平和・自由・平等・共生」の社会民主主義こそ新自由主義・新保守主義への対抗軸であり、アベ政治の下で行き詰まる政治・経済・社会を立て直す最も有効な処方箋だと確信している。社会民主主義の理念や政策の実現を目指す議員を一人でも多く増やしていこう。改憲を阻止し、安倍政権を倒すため、主体の強化と前進を目指し、すべての活動を総選挙勝利に結びつけ、全力で奮闘していこう。

(社会新報2020年2月26日号・主張より)