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萩生田文科相は辞任せよ

カテゴリー:外交安保 憲法 文部科学 投稿日:2019-11-08

11・3憲法集会に1万人「9条変えるな」

11.3憲法集会に1万人「9条変えるな」

 「9条変えるな」「萩生田大臣いますぐ辞任」「性暴力を許さない」――。怒りのコールが国会のある永田町の空にこだました。
 日本国憲法公布から73年となった3日、安倍晋三首相がもくろむ改憲発議を阻止しようと、憲法集会が国会正門前を中心に開かれた。「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」など3団体が呼びかけ、約1万人が結集した。

主催者を代表して総がかり行動実行委共同代表の小田川義和さんがあいさつし、大学入試共通テストで民間の英語試験導入が延期になったことについて「教育の機会均等や公平性がない。延期ではなく中止、撤回を強く求めたい」と訴え、延期のきっかけとなった萩生田光一文科相の「身の丈」発言(ことば参照)について「失言ではない。格差を承知の上での発言だ」として、拡大する格差を放置する安倍政権を厳しく批判した。

改憲発議を許さない

野党3党を代表して、社民党の福島みずほ副党首(参院議員)、立憲民主党の逢坂誠二政務調査会長(衆院議員)、共産党の穀田恵二国対委員長(衆院議員)がそれぞれ連帯のあいさつを行なった。

福島副党首は「日本人300万人の犠牲と、アジアでの2000万人以上の犠牲の上に、私たちは日本国憲法を手にした。憲法は私たちのものだ。憲法は国民とアジアの人々に対する戦争をしないという約束だ」と憲法の大切さを強調しながら、「憲法が何かを分からない安倍首相に憲法を変えさせてはならない。憲法審査会を動かさない、改憲発議を許さない」と力を込めて訴えた。また、福島副党首は政府が年末から来春にかけて自衛隊を中東オマーンに派遣する方針の根拠法について「防衛省設置法の『調査及び研究』としているが、調査研究を名目に派遣することなどできない」とボルテージを上げた。

韓国市民団体が連帯

続いて、最悪の状態となっている日韓関係を市民の連帯でつないでいこうと、韓国の2つの市民団体も発言。「安倍糾弾市民行動」のパク・ソグンさんは「日韓市民の連帯で安倍改憲をやめさせ、東北アジアの平和体制をつくろう」と語った。「東アジア平和市民会議」のイ・ブヨン代表は「日本の平和憲法は世界で最も立派な憲法だ。憲法9条を守ることは東アジアや世界の平和を守ることにつながる」と述べた。

性暴力被害寄り添う

運動団体から報告が続いた。性暴力被害者へ寄り添う「フラワーデモ」を展開している作家の北原みのりさんは「今、必要なのは、痛む声を受け止める場所と、差別に苦しみ暴力によって人生を中断させられた人の声に寄り添うこと、『あなたを信じる』という声だ。弱者が簡単に切り捨てられる社会を変えたいという切実な声だ」と語りかけた。

「3・1朝鮮独立運動100周年キャンペーン」の矢野秀喜さんは「韓国の徴用工裁判の大法院判決から1年が経ったが、今も被害者の人権は回復していない」と怒りの声を発した。「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」の山本隆司事務局長は辺野古新基地建設工事を「物理的にも地形上も法律上も絶対に不可能だ」と断じた。

安保法制違憲訴訟の会の共同代表である杉浦ひとみ弁護士は、各地で大詰めを迎えている裁判について「明らかな違憲性が法廷で示されている。忖度(そんたく)せよと政府が裁判官人事を行なっても、裁判官は忖度だけでは乗り越えられない司法の使命に遭遇しているはずだ」と指摘した。

そして「安全保障関連法に反対する学者の会」の千葉真・国際基督教大学特任教授、日本労働弁護団の今泉義竜常任幹事が語った。

その後、憲法9条壊すな! 実行委員会の高田健さんが、当面する行動として今月19日に衆院第2議員会館前で「19日行動」を展開することに加えて、今後、憲法審査会や自衛隊中東派遣阻止、日韓連帯などで緊急の日程が入る可能性を指摘し、「ツイッターなどによる直前の呼びかけになるが、駆けつけてほしい」と呼びかけた。

 【『身の丈』発言】10月24日のテレビ番組『プライムニュース』での萩生田光一文部科学相の発言。大学共通テストでの民間英語試験導入に関し、受験生の経済状況や地理的条件によって不公平が生じないかと問われ、「それを言ったら『あいつ予備校通っていてずるいよな』というのと同じ」と反論。試験の本番では高校3年で受けた2回までの成績が大学に提供されることを踏まえて「自分の身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで勝負して頑張ってもらえれば」と発言した。

(社会新報2019年11月13日号より)