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関西電力 原発マネーの闇を暴け

カテゴリー:社会新報 脱原発 投稿日:2019-11-06

稲田朋美議員に多額献金
国会で原発増設を主張

原発マネー3・2億円が福井県高浜町の元助役から関西電力幹部20人に還流していた事件の闇は深い。

同町元助役の森山栄治氏(今年3月に90歳で死去)の関連会社から安倍首相側近の自民党政治家に資金が流れていたことが明らかになっている。

関電の手先として

森山氏が筆頭株主であった警備会社の㈱オーイング。同社の関連会社である㈱アイビックス。この両社は関電から巨額の警備事業などを受注している。両社と吉田敏貢アイビックス社長が、安倍首相の側近ともいえる自民党幹事長代行の稲田朋美衆院議員(福井1区)が代表を務める自民党福井県第一選挙区支部に、2010年から15年の間に総額で238万円を寄付していた。吉田社長は稲田議員の後援会長も務めていた。

オーイング、アイビックス、吉田社長による政治献金の推移(別表参照)を見ると、2011年3月11日の東日本大震災と福島第1原発事故を契機に献金額が増えたことが分かる。

自民党福井県第一選挙区支部への「森山栄治」関連会社による政治献金の推移
(別表)自民党福井県第一選挙区支部への「森山栄治」関連会社による政治献金の推移

献金が増えた時期の稲田議員の国会発言に注目したい。福島原発事故直後の11年4月13日の衆院経済産業委員会で、稲田議員は海江田万里経産相に対して、「(菅直人)総理は、原子力発電所の増設はしないというような発言をされておりました。私は、この発言は大変問題だな、一国の総理が増設をしないというようなことを軽々に言われるのは非常に問題なんじゃないか」と批判している。

さらに、稲田議員は11年8月26日の衆院文部科学委員会で、原発の新設や増設に積極的な姿勢を表明し、福井県に存在する老朽化した原発を「最新の技術のものに置き換えることも考えるべき」と強調した。このように森山氏関連企業の献金が増えた時期に、稲田議員は関電の手先であるかのように原発の新・増設を国会で強調しているのだ。

世耕議員にも献金

また、同じく安倍首相に近い元官房副長官の世耕弘成自民党参院幹事長にも、森山氏関連の原発マネーが流れていた。世耕氏が代表を務める資金管理団体「紀成会」には、2012年から4年間で、森山氏が非常勤顧問を務めた原発設備会社である柳田産業㈱(兵庫県高砂市)の役員4人から1050万円が寄付されていた。

同企業の幹部4人が2日に分けて支払った寄付金は、形式的には個人献金だが、事実上の企業献金と見るべきだ。政治資金規正法は、資金管理団体が企業・団体から寄付を受けることを禁じ、個人献金のみを許している。柳田産業の献金は脱法行為ではないのか。

(社会新報2019年11月6日号より)