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台風19号被害 社民党福島調査団が視察

カテゴリー:3.11・災害・復興 投稿日:2019-11-06

床上浸水、断水など被害は甚大
「行き届く支援」に全力

台風19号被害 社民党福島調査団が視察

【福島】吉田忠智社民党災害対策部会長を団長とする党の福島県調査団は10月24日、台風19号による豪雨災害を受けたいわき市の被災地を、かりの光昭いわき市議(県議候補)らと視察した。

補正予算の編成を

いわき市では特に北部で夏井川、好間川、新川が数ヵ所で堤防越水・決壊し、甚大な被害をもたらした。1986年の8・5水害、東日本大震災時の津波の被害を上回る。いわき市内の死者は8人。床上浸水は4158戸(平2790戸、好間1026戸、小川210戸、内郷132戸。10月18日現在)、市内の断水は最大4万5000戸にも及んだ。

一行は堤防が決壊した夏井川の決壊場所の近くに住む樫村弘さん宅を訪ねた。樫村さんは「家の2階に避難し、命は助かったが、床上2㍍以上も泥水が押し寄せ、窓ガラスが割れた。全てを失った。被災後、かりの君が心配してすぐ来てくれた。彼が頼りだ」と当時の被災状況をふり返った。

いわき市現地対策本部のある平第4小学校では、清水敏男いわき市長や地元住民から救援物資の配分、救護施設の介護、風呂仮説場所などの状況について説明を受けた。清水市長からは激甚災害の指定や補正予算の編成などを求める要望書を受け取った。

自らも被災した下平窪の佐藤将文区長は、「夏井川は3ヵ所で決壊した。20年前から早く護岸工事をやってくれと市にも県にも要望してきた。今回、水門があるところが決壊した。土砂で川底が浅くなっていた」と指摘した上で、「今回の決壊は人災だというのが住民の率直な意見だ」と強調した。

支援法の緩和必要

次に訪れた小川地区では、夏井川からの越水で多くの住宅が床上約2㍍にも達し、泥水には悪臭が漂い、砂ボコリが舞い上がる中、家財道具などの後片付けに追われていた。道路わきにはゴミや廃材が高く積まれていた。

小川地区連合の工藤隆久区長は「河川改修計画の長期化により何度も水害に遭っている。今回も政治家が来て『今度は堤防を造るからよ』と軽く言っていた」と顔をしかめた。

吉田災害対策部会長は「いわきの住宅被害の大きさには驚いた」とした上で、「(浸水被害で最大300万円を支援する)被災者生活支援法は、床上1㍍以上の浸水に限られている。1㍍以下について支払われないのはおかしい。国に支援法の緩和を求めていきたい。また被災した方への公営住宅の入居、家賃補助などを求めていきたい」と住宅支援を約束した。

(社会新報2019年11月6日号より)