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台風19号被災 長野市に入る

カテゴリー:3.11・災害・復興 投稿日:2019-10-30

吉田前党首が要望聞く
内閣府に社民党が緊急申し入れ

吉田ただとも 社民党前党首で党災害対策部会長の吉田忠智参院議員が17日、長野県入りし、長野市穂保と豊野地区の現場状況を確認した上で、長野県庁で小岩正貴副知事から被災状況と国への要請内容などを聞き取った。

翌18日、党台風19号災害対策本部の福島みずほ副本部長と吉田災害対策部会長が政府に対し、長野市の被災状況を踏まえて台風19号被害に関する緊急申し入れを行なった。

一面の泥で茶色い現場

吉田災害対策部会長が目の当たりにした長野市穂保と豊野地区の現場状況は以下の通りだ。

台風19号の記録的な大雨の影響で千曲川の堤防が決壊し冠水した長野市穂保地区では、前日まで不通となっていた国道18号が開通。沿線では、重機を使って道路を埋め尽くした泥を取り除く作業が続いていた。周囲のりんご畑も泥で汚れ、樹木の変色で押し寄せた水の高さが分かる。

道路は行き交う車で渋滞し、乾いた路面から土ぼこりが舞い上がっている。道路脇には、水害を受け住宅や店舗から運び出した畳や家財道具などが積み上げられ、屋内の泥のかき出しと清掃、消毒作業に追われている。再び住めるようになるには、まだ相当の時間と手間がかかると推察される。

長野市穂保のJAながの農産物直売所アグリながぬまは、一面を泥に覆われていた。吉田災害対策部会長の腰の高さまで水が押し寄せたらしい跡が確認された。

229人が避難所生活

避難所の一つになった長野市立豊野西小学校の体育館には、長野市内でも避難者が最も多く集まり、一時は300人を超える避難者がいた。日が経つごとに人は減ってきたが、この日は229人が寝泊りしている。日中はほとんどの人が自宅の片付けなどに出かけ、閑散とした体育館には無数の毛布が置かれている。

前日、段ボールベッドが届いたもののスペースが足りずに配置できていない。隣との間を仕切るついたてもないため、避難者からプライバシーへの配慮が要望されている。

市では余裕がある他避難所への移動を呼びかけたが、いったん落ち着いた場所からの移動は難しい。避難生活が長引くことも想定して、避難者の思いに寄り添った対応と、深刻な住宅被害や農業被害等で大きな衝撃を受けた心のケアへの配慮が必要になっている。

激甚災害指定と予算を

現場を確認した吉田災害対策部会長らの一行は長野県庁を訪れ、長野県の小岩副知事と竹内善彦危機管理監らと面会し、台風19号による県内への影響と国へ要望事項などを聞いた。

県は国に対し、①一日も早く住民生活を再建するため、被災者生活再建支援制度を拡充し、できる限り手厚い支援措置を講じること②応急仮設住宅の供給に必要な支援を行なうこと③公共土木施設や農業用施設等の災害査定の採択基準を緩和し、迅速かつ柔軟に対応すること  などを求めている。

吉田災害対策部会長は、社民党として激甚災害の指定と国の補正予算を含めた災害復旧への迅速な対応を政府に強く求めることを長野県側に約束した。

政府に15項目を求める

翌18日、党台風19号災害対策本部の福島みずほ副本部長と吉田災害対策部会長は、今井絵理子・内閣府大臣政務官と面談し、台風19号被害に関する緊急の申し入れを行なった。①命を最優先とした救出・救援対策②避難所の質の向上③激甚災害の早期指定④災害復旧事業の速やかな採択と必要な財源の確保⑤地方交付税繰り上げ交付の実施  など15項目からなる武田良太内閣府防災担当相宛ての第1次政府要請書を提出した。

(社会新報2019年10月30日号より)