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9条改憲発議を打ち砕く

カテゴリー:憲法 投稿日:2019-05-10

憲法記念日集会で又市党首が決意

憲法記念日集会で又市党首

社民党全国連合と党東京都連合(羽田圭二代表)は3日の憲法集会開会前、会場近くの国際展示場駅前で街頭宣伝を行ない、又市征治党首や参院予定候補者らが、改憲に向けた安倍政権の動きや民意を反映しない強権政治を厳しく批判した。

又市党首は、戦後、平和憲法の下で社民党(社会党)が果たしてきた役割を述べた上で、専守防衛の国是が安倍政権により軍事大国となり、一方で国民生活や年金、介護など社会保障費を削減、憲法をじゅうりんしていると糾弾した。

また国民が何を望んでいるかの世論調査では雇用、経済政策がトップで、改憲を望む世論は最低であると強調。参院選では、改憲勢力に3分の2を許さず、安倍政権の退陣を求めて闘っていくとアピールした。

羽田都連代表は統一自治体選でつかんだ介護や育児などについての区民の声を国政と連携させるため、参院東京選挙区で朝倉れい子さんを擁立して戦うとして、予定候補の朝倉さんを紹介した。

朝倉さんは30年間、労組役員として組合員の相談を受けてきた。幸福追求権を定めた13条や文化的な生活を営む権利を定めた25条など、憲法を活(い)かし、時給1500円の実現を求め戦う決意を表明した。

参院比例代表予定候補の仲村みお沖縄県議は「沖縄の声が届いていますか」と呼びかけ、「この国の民主主義のありようが問われている」と強調。「辺野古の埋め立ては絶対にできない。辺野古を守る1議席を何としても勝ち取りたい」と熱く訴えた。

4野党1会派代表が勢ぞろい

日本国憲法が施行されて72年となる3日、東京・有明防災公園で「平和といのちと人権を! 5・3憲法集会」(主催・同実行委)が開かれ、過去最高の6万5000人が参加した。

4野党1会派の代表や学者・文化人らがスピーチし、安倍政権の改憲発議を許さない闘いを誓い合った。

主催者あいさつの中で高田健さん(総がかり行動実行委員会共同代表)は、「市民と野党の共同の力で今国会での改憲発議を阻止し、参院選ではお互いに支持し合い、改憲勢力を打ち砕こう」と呼びかけた。

社民党の又市征治党首、立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表、日本共産党の志位和夫委員長、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一議員が壇上に並び、市民と野党の共同で安倍9条改憲を阻止し政権打倒を目指す決意をそれぞれ述べた。

又市党首は安倍首相の政治姿勢を「偽装、捏造(ねつぞう)、安倍晋三」と厳しく批判した。そして「自衛隊は防衛省の下部組織ですから、これを憲法9条に明記するということは、軍事組織を内閣と同じ位置付けにするということだ。とんでもない話ではないか。軍事優先に切り替えて、平和憲法の体系の下にある法律を全部覆していく。ここに本質的な狙いがある」と鋭く指摘した。

続いてゲストスピーカー4人と市民らが発言。作詞家の湯川れい子さんは「9条は理屈を超えて日本の宝、世界の宝だ。9条は変えないけれど、自衛隊を書き込むというインチキを許してはいけない」と訴えた。「『辺野古』県民投票の会」代表の元山仁士郎さんは、米軍新基地建設反対の民意が示されているのに工事が続いている現状を示して「民主主義とはいったい何なのか」と問いかけ、「憲法に記された、一人ひとりが尊重される社会を」と訴えた。京都大学教授の高山佳奈子さんは「変えるべきは憲法ではなく政権です。自民党の改憲案でいう教育の充実も合区解消も、緊急事態対応も、現行法でできる」と語り、ジャーナリストで武蔵大学教授の永田浩三さんは「心あるジャーナリストとの連帯で、安倍政権を今年中に終わりにさせよう」と力強く訴えた。

(社会新報2019年5月15日号より)