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福島第1作業員の過労死を認定

カテゴリー:労働 脱原発 投稿日:2018-11-30

■猪狩さん遺族が会見 東京電力第1原発事故後、自動車整備作業に従事していた福島県いわき市の猪狩忠昭さん(当時57)が昨年10月、敷地内に倒れて死亡したのは、長時間労働による過労が原因として、いわき労働基準監督署が10月16日、労災認定したことを受け、猪狩さんの妻(52)が11月7日、県庁で記者会見した。会見にあたってはフクシマ原発労働者センターの狩野光昭市議(社民党)ら、労災認定に際して相談に応じた関係者も同席した。

猪狩さんは1次下請けで自動車整備・レンタル業「いわきオール」の整備士だった。2012年3月から原発内で敷地内専用の車両の整備を担当していたが、昨年10月26日の昼過ぎに倒れ、約1時間半後に病院で死亡を確認。死因は致死性不整脈とされた。東電と「いわきオール」は「病死であり、労災ではない」と発表したが、不信感を抱いた遺族がフクシマ原発労働者センターに相談、労災申請を準備してきた。

今回の労災認定について、いわきオールは「健康や労務管理は適切で、長時間労働の認定は当社の認識と違い誠に遺憾」とし、東電の元請けの宇徳は「直接雇用関係になくコメントする立場にない」としている。

猪狩さんの妻は、東電や元請け企業が不透明な労働実態を把握していなかったとして、「命の重さを理解し、労働環境の透明性を確保してほしい」と訴えた。また猪狩さんの死亡後、いわきオールや宇徳、東電からは「一切謝罪を受けていない」とした。

(社会新報2018年11月21日号より)