自衛隊明記は「戦争改憲」

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自衛隊明記は「戦争改憲」

カテゴリー:憲法 投稿日:2018-03-02

■参院憲法審査会で福島みずほ副党首

福島みずほ

参院憲法審査会は21日、憲法について委員間で自由な意見交換を行なった。自民党からは、同党の改憲素案作りに向けた合意形成が進む「(参院)合区解消」「教育無償化」に関する意見が多く出されたほか、「安倍9条改憲」に反対する野党からは、安保法制の違憲性について調査を行なうべきとの指摘があった。

会派「希望の会(自由・社民)」の福島みずほ議員(社民党副党首)は、安倍首相が主張する憲法9条への自衛隊明記は「まさに戦争改憲」だとし、これを許してはならないと強調。「憲法規範の回復こそ憲法審査会で、国会でやるべきこと」と提言した。

「9条加憲」について福島議員は、昨年11月30日の予算委員会での福島議員の質問に対して首相が「(9条)1項、2項がある中において、集団的自衛権の行使について…一部容認するということについて(憲法)解釈を変更したわけであるが、それはそのまま」と答弁したことを取り上げて「現行と変わらないということは、集団的自衛権を行使する自衛隊の明記ということが変わらないということ」と述べ、違憲の戦争法(安保法制)を合憲化する意図は明らかだとした。

また福島議員は、現実に多くの差別があるからといって14条の「法の下の平等」の規定は無意味なのかといえば、決してそうではなく、憲法理念の実現に向かって努力を重ねることが大事だとした上で「その点は憲法9条にとっても同じ」と指摘。(自衛隊の存在との矛盾が長年言われてきたにもかかわらず)9条の最大の効用は戦後、日本の若者を戦場に送らなかったことだとして、「もし9条がなければ、日本は朝鮮戦争、ベトナム戦争などに日本の若者を送り、そこで死者が出たかもしれない」と述べた。

(社会新報2018年2月28日号より)