「異次元の金融緩和」が生んだ歪み

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「異次元の金融緩和」が生んだ歪み

カテゴリー:経済産業 投稿日:2017-06-02

又市征治■商工中金の不正融資事件で又市征治幹事長 参院会派「希望の会(自由・社民)」の又市征治議員(社民党幹事長)は22日の決算委員会で、昨年10月に発覚した「危機対応融資」の実績を上げるために書類を改ざんするなどした商工中金(商工組合中央金庫)の不正融資事件の背景を追及した。

又市幹事長は、その背景には安倍政権の「異次元の金融緩和」政策があるとして、「単なる金融緩和によって資金需要の創出を図った政策の無力さを示しているのではないか」と指摘。第三者委の報告書が「事業規模を目標に実需に合わない割り当てが現場で過大なノルマになりそれが不正の原因となった」としていることに触れつつ、「政府の側からも商工中金に過大な予算の計上を求め、その消化に対する暗黙のプレッシャーがあったのではないか」とただした。

政府側は、「(事業規模は)あくまで予算上の融資実行額の上限として国から商工中金に伝えているものであり、達成目標として伝達しているという事実はない」(経済産業省中小企業庁の吾郷進平事業環境部長)、「過大な予算計上があったとの指摘は当たらない」(麻生太郎財務相)――と防戦。又市幹事長は「今の答弁通りだとすれば不正融資が起きるわけない」と述べ、これでは事件の原因は分からないと批判した。

(社会新報2017年5月31日号より)