「願望」頼みの年金法案が成立

TOPICS

「願望」頼みの年金法案が成立

カテゴリー:社会保障・税 投稿日:2016-12-13

■福島副党首が反対の論陣

物価が上がっても賃金が下がれば年金支給額を下げる「年金カット法案」が13日、参院厚生労働委員会で可決され、翌14日の本会議で可決、成立した。希望(自由・社民)、民進、共産などが反対。委員会反対討論で会派「希望の会」の福島みずほ議員(社民党副党首)は「年金支給額を引き下げる新たなルールが作られることにより高齢者の生活基盤である公的年金が弱体化する危険性が非常に高い」と強く懸念を示した。

委員会質問で福島議員は「今回この(04年年金改革でうたわれた)『百年安心』は破綻したと考えるが」とズバリ切り込んだ。

これに対し安倍首相は、14年の年金再計算によれば「日本経済が再生し高齢者や女性の労働参加が進めば将来の所得代替率は50%を上回ることが確認されている」と答え、「願望シナリオ」頼みの実情を認めた。

福島議員は「賃金が上がり続けるということしか言わない」と批判。「(新たなルールでは)現役世代が将来の老後に受け取る年金も物価の上昇からかけ離れて引き下げられる」と指摘した。首相は「(賃金に合わせて年金が下がれば)名目額は下がるが所得代替率に影響は生じない」と言い訳した。

(社会新報2016年12月21日号より)