【TPP】 【もんじゅ】 首相は明確に語れ

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【TPP】 【もんじゅ】 首相は明確に語れ

カテゴリー:内閣法務 外交安保 脱原発 農林水産 投稿日:2016-12-07

又市征治■参院本会議で又市幹事長

参院会派「希望の会(自由・社民)」の又市征治議員(社民党幹事長)は11月28日の本会議で、15年度決算について質問に立った。

TPP(環太平洋経済連携協定)について又市議員は、同17日に安倍首相と会談した米トランプ次期大統領がその4日後の同21日、「来年1月20日の就任日にTPPからの離脱を通告する」と言明したことを指摘。「とすればTPPの発効は不可能となる。しかし総理は依然、早期批准に固執している。それはトランプ氏が離脱を翻意する確信があるからなのか。あるのならば、その根拠を国民に説明を」と首相に迫った。

また、廃炉の方向性が強まる高速増殖炉「もんじゅ」について又市議員は、11年の決算委員会警告決議が9481億円の予算を投入してきたがトラブル続きだとして「もんじゅのあり方についても十分に検討すべき」だと指摘したにもかかわらず、その後5年間、毎年約200億円もの税金が浪費されてきたとして「安倍政権は年内にもんじゅの廃炉を決断するのか否か、明確に答えよ」と追及。

さらに、(再処理で出る)高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設について、再処理に回されるはずの使用済み核燃料でプールが満杯になる原発がいくつもあるとした上で、「この最終処分場はいつごろ決定し、いつごろから使えるようにするのか。そのめどもないまま原発の再稼働を進めるのは無責任ではないか。国民の不安に明確に答えていただきたい」とただした。

答弁で安倍首相は、TPPについて「自由貿易は岐路に立っている。米国が政権移行期にあり、世界に保護主義の懸念と動揺が広がっている。日本までここで立ち止まれば自由貿易は後退してしまう。ブレてはいけない」と述べ、「自由貿易対保護主義」に問題を単純化した上で、バラ色の自由貿易礼賛論を展開。「翻意するという確信があるわけではない」と認めつつ、「TPPの意義を粘り強く訴えていく」と答えた。

もんじゅについて首相は「廃炉を含め抜本的な見直しを行なうことで、その取り扱いに関する政府方針を本年中に原子力関係閣僚会議で決定する」と従来の方針を述べるのみ。高レベル処分場に関しては「地域の科学的特性を国から分かりやすく提示するなど国が前面に立って取り組みを進めていく」と答え、「科学的適地」論を前面に押し出して政府が候補地選定を主導していく構えを示した。

(社会新報2016年12月7日号より)