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アベノミクスに識者は批判的

カテゴリー:社会保障・税 財政金融 投稿日:2016-04-09

福島みずほ■福島みずほ副党首が指摘

福島議員は3月25日の質疑で、同16日の政府の国際金融経済分析会合に出席したノーベル賞経済学者のスティグリッツ教授が消費増税の延期を進言しただけでなく、平等性を高める政策は総需要を増加させるとして、所得再配分と税制改革、賃上げと労働者保護の強化などを提言する一方、法人税率の引き下げや金融規制緩和は逆効果だとし、TPP(環太平洋経済連携協定)も米議会で批准されないとの見通しを示したことを指摘。「総理が今までやってきたこと、これからやろうとしていることは逆効果だとある意味お墨付きが出た」とし、アベノミクスの失敗を認めるべきだと迫った。

安倍首相は、22日の会合で同様に消費増税の延期を主張したクルーグマン教授を含め、2人ともアベノミクスを支持していると強調。2人がリーマンショックに端を発した政府債務危機を受けた緊縮政策を批判する立場からアベノミクスが賃上げによる好循環実現を掲げたのを評価していることを、我田引水的に利用した。法人減率についても、国際水準に合わせて引き下げるだけだとして「過度の減税競争をあおるような減税は意味がない」と答え、減税競争を抑止する立場に立ったことなどないことを隠ぺいした。福島議員は「パッケージとして考え方を生かすべきであって、アベノミクスの政策は転換すべき」と述べ、識者の主張のつまみ食いに苦言を呈した。

保育士の給与5万円アップを

福島議員は3月29日の委員会で、保育士の待遇改善について、仮に(人事院勧告分を含めて)5%の引き上げを行なっても、月15万円の賃金が20万円になるのに6年かかる計算になるとして「まさに今上げるべき」と述べ、社民、民主(現民進)、共産、維新(同)、生活の野党5党が衆院に提出した1人当たり月額5万円引き上げる法案を成立させる必要性を主張した。

福島議員はまず、国家公務員俸給表に定められた保育士給与基準月額19万9920円(15年度改定後)の引き上げを要求。加藤勝信女性活躍担当相は、すでに同年度処遇改善等加算(平均3%)および人勧分の引き上げを行なっているとした上で「保育士の給与を含め処遇については問題あると認識している」と述べ、今春取りまとめる「一億総活躍プラン」の中で改善策を示していくとした。安倍首相も、与党提言を踏まえて「安定財源を確保しながら(人勧分を除く実質)2%相当の処遇改善を着実に実施していく」と答えた。

(社会新報2016年4月6日号)