村山談話の否定は許せない

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村山談話の否定は許せない

カテゴリー:外交安保 憲法 投稿日:2015-08-10

村山富市・佐高信

党全国連合が村山富市元首相招き集会

社民党は3日、東京・憲政記念館で「―戦争による平和はありえない―『村山談話と戦後70年』」と銘打った集会を開き、約400人が参加した。村山富市元首相(社民党名誉党首)の講演、村山元首相と評論家の佐高信さんとの対談が行なわれた。最後に、「『安倍談話』が歴史を改ざんし、『戦争できる国』に向かおうとしているとの懸念が広がっている」と指摘した上で、「平和の危機だからこそ、私たちはいま一度、平和国家としての歩みをあらためて宣言した『村山談話』の意義を再認識する必要がある」と呼びかける集会アピールを採択した。

学ぶことが大切

講演と対談で村山元首相は、95年村山首相談話の「植民地支配と侵略」「反省とおわび」のキーワードを引き継がないとする安倍首相の姿勢について「自分の個人的な意思を通すためにそんなことは許されない」と批判。「ある意味では(首相は)反面教師。全然知らなかった人たちが、村山談話とは何なのかと学ぶ。学ぶということは、過去の歴史が続いている、過ちは繰り返してはならない、と(なる)」と、村山談話の現代的な意義を強調した。

村山談話をめぐる状況について村山元首相は「なぜ村山談話が今ごろになって世間の話題になってきたかというと、安倍さんの責任。安倍さんがつまらぬことを言うから」と発言。安倍首相が当初、「村山談話の全体を継承しているわけではない」「侵略の定義は国際的にも定まっていない」と述べ、内外からの批判を受けると、「歴代内閣の歴史認識を全体として引き継いでいく」との曖昧な態度に転じたことについて「自分がおしゃべりで言い過ぎたことにより収拾がつかなくなっている。だけど彼の信念は変わらない」とした。

戦争法案について村山元首相は「70年間誓いを守って戦争はしない、できないとしてきた。それを自分の信条で国民全体を引きずり込もうとしている。独善的、横暴な政治は許せない」と断罪。

その上で、幅広い国民各層が主権者としての意識に目覚め反対運動に立ち上がっているとして、「これは防げる。今度は違う」と参加者を鼓舞した。

(社会新報2015年8月19日号)