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憲法コラム

第60回(5月25日):山内徳信 議員

憲法の掛軸が防衛施設局職員を追い返す

吉田忠智

 参議院議員会館514号室の壁に、「憲法9条・戦争の放棄」と「憲法99条・憲法尊重擁護義務」の2つの掛軸が掲げられている。

 1970年代の或る日、沖縄防衛施設局の二人の職員が読谷村役場にやってきた。用件は読谷村の東側の山手(カデナ弾薬庫の一部)に、新しい弾薬庫(半地下構造で川に隣接)を造る計画書を持参してきた。一応の説明を受け、私はこれは普通の弾薬庫ではない、ひょっとすると「NBC」(生物化学兵器)関係かも、と感じた。

 私は平和憲法の実践者だ。この計画書を受けるわけにはいかない。皆さんの目の前にある掛軸は憲法9条と99条だ。国家公務員は憲法を擁護する義務があるのだ。読谷村の村(ムラ)づくりと自治体経営は憲法の精神に依拠しているのだ。もし、防衛施設庁長官が読谷村に拒否されたことに対し不満があったら提訴して罷免させてみせたら面白いよ、と言った。憲法99条の威力をかりて追い返した。

 政府が読谷村長を提訴してくれたら大きな政治問題、社会問題になると期待したのだが、彼らは訴えてこなかった。

(2013年5月25日 社民党参院議員 山内徳信)


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