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憲法コラム

第30回(4月20日):山内徳信 議員

平和憲法への燃える復帰運動

山内徳信

 「やんばる」の山の中で敗戦を知ったのは8月15日から2週間が経過してからだった。

 戦争国家から解放され、沖縄戦の地獄から生き残った喜びと解放感は今も記憶の底にある。

 外地からの引きあげ者と沖縄戦を生き残った者達は「抱き合って喜び」、明日への希望と勇気が湧いてきた。

 鉄の暴風で打ちのめされた沖縄は、アメリカ軍の占領下に放置された。米軍の布令布告による統治で、新憲法の「番外地」だった。

 新憲法の制定さえ沖縄の人々には知らされていなかった。無権利状態の悲しい日々が続いた。アメリカ兵の夜襲に怯え、射殺されても猪と間違われ、轢殺した米兵は無罪となる。思想信条、集会結社の自由もなく、これが沖縄の実態だった。

 戦争を始めたのは日本政府だ。沖縄は本土防衛の捨て石とされ、対日講和条約で切り捨てられ、沖縄の長期占領に言及した天皇メッセージなど、沖縄は生け贄とされたのだ。

 これが醜い日本の政治的差別の実態なのだ。

 悶悶(もんもん)とした沖縄の人々の前に、「平和憲法の存在」は輝き、どれほど大きな勇気と希望を与えたことか。

 沖縄の復帰運動は平和憲法の下への壮大な闘いであり、人間の尊厳を守り抜こうとする必死の闘いであった。

(2013年4月20日 社民党参院議員 山内徳信)


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