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憲法コラム

第25回(4月15日):照屋寛徳 議員

改憲派学者の「96条改正」反対論

照屋寛徳

 最近になって総理や官房長官ら政権中枢幹部、そして各党幹部らが、「憲法96条改正」を7月の参議院議員選挙の争点にせんとする動きが急浮上している。今や、「憲法96条改正」や改憲そのものに明確に反対するのは、社民党と共産党だけになった。
 「憲法96条改正」の問題点については、「社民党憲法改悪阻止闘争本部」で見解を発表し、党のホームページにもアップしている。是非、ご一読を!

 さて、憲法学者の小林節慶応大教授は、今も昔も変わらぬ改憲派学者だ。保守派の論客であり、改憲論者の理論的支柱だ。その小林教授が、「憲法96条改正」について、「絶対ダメだよ。邪道。憲法の何たるかをまるでわかっちゃいない」と激しく怒っている。
小林教授は「権力者も人間、神様じゃない。堕落し、時のムードに乗っかって勝手なことをやり始める恐れは常にある。その歯止めになるのが憲法。つまり国民が権力者を縛るための道具なんだよ。それが立憲主義、近代国家の原則。だからこそモノの弾みのような多数決で変えられないよう、96条であえてがっちり固めているんだ」。
「縛られた当事者が『やりたいことができないから』と改正ルールの緩和を言い出すなんて本末転倒、憲法の本質を無視した暴挙だよ。近代国家の否定だ」(4月9日付毎日新聞夕刊)。
 小林教授の「96条改正」批判は、社民党憲法改悪阻止闘争本部が先に発表した見解と一致する。小林教授は、自民党「日本国憲法改正草案」の内容も、手厳しく批判している。私は、これまで改憲派の小林教授が大嫌いであったが、「96条改正反対」の限りでは、好きになれそうだ!ただ、小林教授の「戦争放棄と戦力不保持を定めた9条は『空想的だ』と切り捨て、自衛戦争と軍隊の存在を認めるべきだ」とする理論には、明確に反対する。

(2013年4月15日 社民党 衆議院議員 照屋寛徳)


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