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憲法コラム

第23回(4月12日):吉川はじめ 議員

96条と小選挙区制度

吉川元

 「2分の1以上の国民が(憲法を)変えたいと思っても、3分の1をちょっと超える国会議員が反対すればできないのはおかしい」――これが安倍総理の憲法96条改正の理由だそうです。変えにくい憲法(硬性憲法)が日本国憲法に限らず国際的に見て通例であることはここではとりあえず置いておきます。また、なぜ憲法が硬性であることが通例なのかについても別の機会に譲ります。

 そのうえで、安倍総理に尋ねたいのは今の選挙制度、特に小選挙区制度についてです。昨年末の総選挙では、自民党は小選挙区において4割の得票で8割の議席を獲得し、投じられた票のうち56%が死票となっています。この点について、「おかしい」とは感じないのでしょうか。

 前回も引用しましたが、憲法前文には「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」とあります。過半数の票が国会に反映されない選挙制度を放置しておいて2分の1や3分の1をうんぬんするのはいかがなものかと言わざるを得ません。

(2013年4月12日 社民党 政策審議会長代理 衆議院議員 吉川元)


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