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憲法コラム

第17回(4月5日):吉川はじめ 議員

定数削減と国民主権

吉川元

 「30だ、50だ、80だ、えーい半減だ」、バナナのたたき売りのごとく、国会議員の定数削減を叫ぶ声が聞こえています。消費増税をお願いするのだから、議員も身を削るべき、一見至極まっとうな主張のように聞こえますが、国会議員の職責とはなんでしょうか。

 憲法前文冒頭には「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」、四十三条には、「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。」とあります。国会議員は国民の代表者です。定数削減とは、主権者たる国民の代表者の数を減らすことにほかなりません。それは立法府の力を削ぎ、多様な意見が国政に届かなくなることにつながります。

 アメリカ独立戦争の際のスローガンは「代表なくして課税なし」です。増税する代わりに国会議員を減らすのは、このスローガンとは真逆です。18世紀末のフランスならギロチン送りではないでしょうか。

(2013年4月5日 社民党政審会長代理 衆議院議員 吉川元)


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