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憲法コラム

第15回(4月3日):又市征治 議員

 「戦後レジームからの脱却」とは?

又市征治

 自民党は、憲法第96条が改「正」を突破口に憲法の全面改定を狙っている。それは憲法3原則の否定ないし後退である。

 自民党「憲法改正草案」の特徴は、第一に、現憲法の9条2項の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」の規定を削除し、自衛隊を「国防軍」に変え、そして「自衛権」を明記して集団的自衛権を容認する。したがって米国の戦争に日本も巻き込まれることにならざるを得ない。

 第二に、「基本的人権の本質」を規定する憲法97条を削除し、国民の権利は「公共の福祉に反しない限り」(他人の権利を侵害しない限り)尊重される諸規定を「公益及び公の秩序に…」に変えている。つまり人権が広範に制限されることになる。

 このように、自民党は、憲法とは、主権者たる国民が最高法規である憲法によって国家権力を統治(また制限)して、人権の保障を図るものという立憲主義を否定しているのである。「戦後レジームからの脱却」とはこのことを指している。

(2013年4月3日 社民党幹事長 又市征治)


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