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第8回(3月26日):福島みずほ 議員

私の父は、特攻隊の生き残りである。

福島みずほ

 私の父は、特攻隊の生き残りである。

 私が子どもの頃、終戦記念日に正午のサイレンがテレビで流れてきた。ふと父を見ると、父は肩をふるわせて、涙を流していた。声を殺して。子ども心に、「怖い」と思って、その時、父に近寄れなかった。

 父は、2008年12月に亡くなった。2009年3月に、私の元に、アメリカのアイオワ州に住むロバート・D・バックナーさんから、父が出征する際に、高校の同級生80人以上が大きな日章旗に寄せ書きをしているものが届けられた。ロバートさんは、硫黄島の生存者で、熊本に進駐軍として来ていたときに、入手したものである。この日章旗に送られて出征した父の気持ちはどういうものだったか。戦争が終わり、父は、命拾いをした。戦後、父が結婚し、私たちが生まれた。父が死ななくて、本当によかった。このことが私の戦争反対のおそらく原点である。

(2013年3月26日 社民党党首 福島みずほ)


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