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憲法コラム

第5回(3月22日):吉川はじめ 議員

97条と安倍ドクトリン

吉川はじめ

 今年1月、安倍総理は東南アジア歴訪で「安倍ドクトリン」なるものを発表し、その第一に掲げたのが「自由,民主主義,基本的人権等の普遍的価値の定着及び拡大」でした。これは中国などを念頭に置いたものと言われています。

 ところで、安倍総理は憲法97条をどのように考えているのでしょうか。97条には「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」とあり、安倍総理が「普遍的価値の定着及び拡大」にご執心なら、“わが意を得たり”と小躍りして喜びそうな条文です。

 ところが、ところが、自民党の憲法改正草案では、この97条が全面削除になっています。

 外国に向かっては自由や民主主義、基本的人権を説き、国民にはその制限を求める、矛盾していませんか、安倍総理。

(2013年3月22日 衆議院議員 吉川はじめ)


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