消費税大増税は本当に必要か
消費税Q&A

ゼロ税率や軽減税率を導入しようとの声もありますが、「複数税率」にしたらどうなる?

<ゼロ税率や軽減税率などの「複数税率」の問題点>

@消費者、生産者の選択を撹乱させる。

A事業者側の価格調整により本来の目的が達成できない。

B対象品目の選定と定義が困難であり、事業者による陳情が続発する。消費者の嗜好も多様化、何が生活必需品なのかも複雑。
・温度による基準:冷凍ヨーグルトは(アイスクリームとの競合から)標準税率,冷蔵庫に入っているヨーグルトは優遇税率
・タイミングによる基準:その場ですぐに食べてしまうような場合は標準税率,後で食べるような場合は優遇税率
・量による基準:1〜5個のドーナツは標準税率,6個以上のドーナツは優遇税率
・加工度による基準:加工食品は標準税率,本来の性状が変化しない程度の原始加工を経たものは優遇税率

C課税ベースを侵食し、税収が減る可能性。
社会保障の安定的な財源として一定規模の税収の確保が求められる場合には、軽減税率による減収分だけ標準税率を高くせざるを得ない。

D中小企業の負担が増え、徴税コストも上昇する。
納税者の記帳事務コスト、それを調べる税務当局のコストが増加。非課税品目とか税率が多様になればなるほど、その運用を担う現場の税務吏員の負担は大きくなるし、そこで不透明に不公平な扱いが助長されてしまうおそれもある。

E事後変更が難しく、既得権益となりやすい。

Fむしろ厚生損失(超過負担)を発生させる。

G低所得者と高所得者の格差是正効果は弱い。
生活必需品に対して税率を低くしても、高所得者も同じように生活必需品を購入して生活するので、絶対額でみれば高所得者の恩恵の方が多い。

H不公平を拡大する。
食料品を取り扱う事業者は、その仕入れにかかる消費税の還付を恒常的に受けることができるので、還付を受ける事業者とそうでない事業者や消費者の間に不公平感を惹起する。

<非課税の問題点>

非課税の意味は、消費税の納税義務が生じないということなので、仕入れ税額控除もできない。したがって、消費者の間を転々流通する財・サービスを非課税にすると、「税の累積」が生じて税率を下げた分ほど価格が下がらない。場合によっては、かえって価格が上がり消費者の負担が増えることがある。

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  • 消費税は誰もが買った物に対して平等に払うので米国では一番公平な税制とも言われていますが?
  • なぜ消費税率引き上げを経済界は主張するのですか?
  • このままではギリシャになる?
  • ゼロ税率や軽減税率を導入しようとの声もありますが、「複数税率」にしたらどうなる?
  • 消費税を社会保障目的税化しようという声もありますが?
  • 消費税は予算総則で使途が決まっていると言うけれど。使途面でどういう問題があるの?
  • 消費税についての社民党の改革案

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