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社民党の政策

2009年憲法集会・福島みずほスピーチ(要旨)

2009年5月3日
福島みずほスピーチ(要旨)

皆さんこんにちは。今日は、大好きな日本国憲法の62回目の誕生日です。ここにいらっしゃる皆さん、そして多くの国民の皆さんと日本国憲法をお祝いしたいと思います。そして今日の集会が、国会の中、政治の場面で憲法改正をやろうとしているそういう動きを食い止める大きな一歩となる集会となるよう心から思います。みんなでがんばっていきましょう。私は日本という国が大好きです。世界に誇るべき日本国憲法があるからです。この日本国憲法を皆で使って世界のために貢献したいと思います。今日お集まりの皆さん、私たち一人一人の動きで大きな動きを作っていきましょう。

今日は3点話します。まず、始めになんと言っても平和の問題です。

平和の問題の第1番目に、ソマリアへの自衛隊派兵に強い抗議と、私たちはやはり許さないということを申し上げたいと思います。国会でも質問しました。なぜ、立法を無くしてやるんだと。麻生総理の答弁は、応急措置的に自衛隊を出すと。その後、海賊新法を作るという答弁でした。本当になめられていると思い、頭にきました。自衛隊は応急措置的に出す、そんな存在でいいのでしょうか。また、麻生総理が4月4日本会議場で、国益を脅かす死活的問題と答弁しました。国益という言葉が出てきました。アフガン問題、イラク特措法、テロ特措法で出てこなかった、国益という言葉が大手を振って出てきました。でも、私は思います。日本人の保護、日本人のために、日本の製品のために、日本のもののために自衛隊を派兵する、これは戦前に行なった侵略戦争といったいどこが違うのでしょうか。(拍手)。世界中には日本の物、人、企業、船、あらゆるものが溢れ返っています。それが危険だということで自衛隊が出て行くことになれば、どんな海にもどんな地域にも、場合によってはどんな陸にも自衛隊が出て行くことになってしまいます。

実際に、海賊新法はソマリア沖に範囲を限っていません。つまり、いつでもどこでものドラえもんのドアではないけれど、どこでもドアを使って、自衛隊が世界中に出て行く、そのことの大きな第一歩と今回の自衛隊派兵はなるのではないかと、大きな危惧を感じています。戦後最大の憲法違反の自衛隊の派兵です。海賊新法がこれから参議院で審議されます。どんな観点からも許すわけにはいきません。国会の事前承認もありません。私は、必ずしも国会の事前承認無くして自衛隊を出せる、という2005年に発表された自民党新憲法草案の先取りだと思います。その先には、自衛隊派兵恒久法案が地続きで提案されると思います。だからこそ、ここにいらっしゃる皆さん、そして国民の皆さん、海賊新法を許さない、そのためにもっともっと大きな運動を一緒に作っていこうではありませんか。(拍手)。勿論、民主党の修正案でも全くだめです。社民党は国会の中で頑張ります。応援して下さい。

2つめ、武器と軍縮の話しをします。国会で民主党議員が武器輸出禁止三原則を緩めるべきだと質問して、私は落合恵子さんではないですが、「怒髪天を突く」というそんな思いになりました。戦後の日本は良いものがたくさんあります。海外で武力行使をしなかったこと。そして、日本製の武器が世界中の子どもたちを殺したりはしなかったということ。これを堂々と日本国憲法のもとで武器輸出3原則を緩和すべきだという質問が出てきたことに大変危惧を感じています。危険です。

そして、核軍縮についてひと言申し上げます。アメリカのオバマ大統領がプラハで核軍縮について演説しました。アメリカは核超大国です。その大統領が核軍縮を初めて言ったことは大きいと思います。社民党はオバマ大統領のアフガン政策・テロとの戦いには断固反対です。でも、この核軍縮については、社民党は先頭に立って、もっといえば、日本も先頭に立ってやるべきだと思っています。(拍手)。オバマ大統領は核兵器を落とした国として日本の広島、長崎の名前を挙げました。日本は核兵器を落とされた国としてもっと先頭に立つべきだと思います。(拍手)。国会の中にも、核軍縮などいろんな議員連盟があります。これは、それこそ超党派で、国内で大きな運動を作っていきたい。社民党は唯一、脱原子力の政党です。核廃絶といった場合に、核兵器廃絶とプルトニウムの問題という2つを無くしていくために全力を挙げていきます。(拍手)。

3つめに、米軍再編の問題です。グアム移転協定と言われていますが、私は、米軍再編・強化協定だと思います。横須賀港が原子力空母母港化になり、米軍はなんと、メンテナンスを含め修理をしている、という大問題。東京に原発をということが、実は現実化しました。あの、ジュゴンの住む綺麗な沖縄の辺野古沖に米軍のために基地を作っていく、そのことを政府は着々と進めようとしています。でも、皆さんどうでしょうか。来年7月、名古屋で生物多様会議が日本政府の主催で開かれます。でも、皆さん、ジュゴンが住む沖縄の海をつぶす日本政府に生物多様性の国際会議を開く資格があると思いますか。(会場から、「ない」の声)(拍手)。ないでしょうね。私は日本政府は、生物多様性というのであれば、この辺野古の沖の海上基地建設や米軍再編を本当にやめるべきだと思います。一緒に頑張りましょう。(拍手)。

平和の問題4番目です。国会で、憲法審査会をこの5月3日より前に動かすために自民党は頑張りました。私たち野党は頑張って、そんなの許さないと、国会の中で大きな攻防戦になりました。社民党は、今日出席している保坂展人衆院議員が議院運営委員会で頑張ってくれました。国民投票法があの、安倍内閣で成立し、私たちは国会でそれを動かさないというために、頑張っています。しかし、規則を作り委員会を動かしていく、そんな動きが国会の中で強まっています。もう、衆議院選挙目前、なんで、こんな憲法審査会を動かして憲法改正案作りを始めなければならないのでしょうか。私たちは国会の中で、憲法審査会を動かさない、このために他党にも働きかけ全力を挙げていきます。(拍手)。

そして皆さん、(パンフレットをかざしながら)これは「平成22(2010)年5月18日から、憲法改正国民投票が施行されます。ご存知ですか」、というパンフレットです。お兄ちゃんが国民投票をしている図が載っています。政府は去年の予算でこの国民投票を呼びかけるチラシを500万部全国に配りました。熊本では町内会で回覧板が回ったという話を聞きました。これを総務省は、税金で500万部配りました。そして、今年の予算、46.9億円、この国民投票のための金がかかっています。システム費のために自治体にお金をおろし、今年の本予算で300万部リーフレット作ると総務省は計画をしています。合計800万部、でも、うちの親などがこれをみると、あ、来年は国民投票があるんだと思ってしまいかねないような中身です。裁判員制度に、国民投票もあるのだと思ってしまうような中身です。でも、貴重な税金を使って国民をだますようなリーフレットを作るのは許されないと思いますが、皆さんどうですか。(拍手)。私たちの税金を使って国民をだますようなリーフレットを800万部も配るな、と本当に怒っています。(そうだ、拍手)。総務省と交渉して、憲法の発議がなければこんなの無駄じゃないかと、いいました。ここにおられる国民の皆さんに申し上げます。こういうお金の使い方は許さない。そして、こんなリーフレットが無駄になるように、どんなことがあっても国会の中で憲法改正発議が行なわれないよう一緒に頑張っていこうではありませんか。(拍手)。

2点目は、基本的人権の問題です。ここ日比谷公園は年末年始の派遣村に日参しました。ここで出会った人たちは、私は労働法制の規制緩和、派遣法の規制緩和をやってきた犠牲者だと痛感しました。国会でやっていることがこんな形で表れている、そう思いました。憲法25条はすべて国民は健康で文化的な生活を営む権利を有すると規定しています。そのことが生活の底が抜けそうな人たちを政治が大量に作り、生存権、それがまさに今、私たちが実現しなければならない、そんな状況になりました。この今まさに生存権を守れ、生きさせろ、生きる、このことを大事に、皆さんたちと憲法25条を守る闘いを国会の内外で果敢にやっていこうと思います。(拍手)。

排除型社会ではなく、共生や連帯の社会へ。みなさん、世界で見てみると、社会保障を充実させている国ほど、厳罰化に進んでいないという現状があります。自己責任だ、お前のせいだ、という社会ほど、厳罰化になっている、そういう状況があります。刑務所が満杯となっている。先程、落合さんが草薙さんのことを話しました。やっぱりこの社会おかしくなっている。そう思っています。私も酔っ払って吐いて人に迷惑をかけることがあるかもしれない。(笑い)。それはよくないとは思います。しかし、逮捕をするような問題なのでしょうか。私は死刑をばんばん強行してきた、鳩山大臣が最低の人間だというのは許せないと思いますが、皆さんどうですか。(拍手)。政治こそが責任を果たさなくてはいけなくて、裸になった人に最低の人間だというのはおかしい。いま、ビラを配って有罪判決、あるいは「日の丸・君が代」で学校現場で頑張ったら懲戒処分、そのことが精神的自由権を本当に脅かしています。基本的人権は、生存権も大事、でも精神的自由権も含めてそういう権利がこの社会で保障される、そのために頑張り合いたいと思います。(拍手)。

最後に、やっぱり政治を変えようということです。
新しい政権は新しい政治改革が必要です。3つ。国政における世襲の禁止。(拍手)。企業・団体献金の禁止。(拍手)。天下りの禁止。(拍手)。この3つをやらなければなりません。(拍手)。2世、3世議員が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)し、公共事業をゆがめて軍需産業からお金をもらい、天下りをしてそこの業界をやっていく、迎撃ミサイルだって軍事演習みたいにやるじゃないですか。国会の中で、淡々と迎撃ミサイルのことを質問しても騒然となってしまう、それが今の国会の状況です。

私はこの3つの政治改革、政治大掃除作戦をやって今の国会を一掃したい。一緒に頑張っていきましょう。皆さん、いよいよ衆議院選挙がやってまいります。私は、日本国憲法に公然と挑戦し続ける自公政権を許すわけにはいきません。(拍手)。日本国憲法のもとで、日本国憲法を脅かし、侵害し、そして日本国憲法を亡き者にしようとし、いまだ日本国憲法を変えようという野望を捨てない、公然とやっている自公政権を何としても許すわけにはいきません。(拍手)。1票で政治を変えましょう。

日本国憲法の前文は、政府の行為によってふたたび戦争の惨禍が起きないようすることを決意し、主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定すると規定しています。主権者は国民です。政治がひどいものであれば主権者はその政治を変えられる。主権者である国民はしっかりしなさいと日本国憲法は私たちを励ましています。私たちがまさに政治を変える番です。(拍手)。

憲法が大事だと思う私たちにとって重要な局面を迎えました。憲法審査会を動かさない、国会で憲法改正案作りをさせない、自衛隊を派兵させない、そして政治の力によって、主権者であるみんなの力で日本国憲法を輝かせていくそのためのまさに正念場がやってきました。皆さんとともに、国民の皆さんとともに、もっと欲張って、全世界の人たちと共に、日本国憲法を輝かせる、その戦いにともに頑張っていきたいと思っています。ともに頑張りましょう。


(関連)
声明・談話 憲法記念日にあたって

 

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