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2008年02月02日┃道路特定財源

道路特定財源 -佐世保道路と米軍の関係-

 社民党「高速道路インターチェンジ・米軍住宅建設問題」国会調査団(団長・福島みずほ党首、事務局長・保坂展人副幹事長、団員・長崎県連合代表ら地元県議、市議ら9人)が2日、長崎県佐世保市内で工事中の西九州自動車道・佐世保道路と、この道路に近接する在日米海軍佐世保基地周辺を中心に現地調査した。

 佐世保大塔ICから佐世保IC間の路線長8、3キロメートル(km)の佐世保道路は、事業費1629億円で、1km当たり約200億円と他地域の約4倍から7倍に達する。佐世保大塔、佐世保みなと間は開通し両IC間が4,9kmに対し、工事中の佐世保みなとIC、佐世保IC区間はわずか2,9kmしかない。一般には市街地を避ける高速道がわざわざ市街地を通過したうえ、米海軍佐世保基地前の佐世保ICの新設には「軍用道路」との指摘もある。同IC建設に伴う米軍幹部用住宅の移設には11戸分に28億円もの道路特定財源が支出されている。国土交通省の現地責任者は、「1日9000人の当初利用見込みが18000人と増えており、米軍利用はわずか1%」と「軍用道路」との指摘を批判したが、米軍基地前の佐世保ICは未開通で、佐世保みなとIC利用者数では比較にならない。

(下記イラスト上段:国土交通省 九州地方整備局 長崎河川国道事務所 パンフレットより掲載・加筆)佐世保道路・建設計画図

佐世保道路・写真

 福島党首は、国交省の現地責任者に高い建設コストの理由を問い質したが、「海上の高架やトンネルの防音工事などがある」などと一般的な説明に終始。しかも、高架上の車線を「当初計画の4車線を2車線にして工費を削減した」「将来的に4車線に対応できる形状にした」という説明は、本予算内に工費を縮減しておいて、完成後は“渋滞緩和”を理由に4車線への拡大工事を織り込んでいることを吐露した格好で、果てしなく道路特定財源を使う構造が透けて見える。このため福島党首は、同区間の詳細な工事費内訳を提出するよう求め、国交省責任者も提出を約束した。また調査団は、約15メートルもの盛土工事をし、1戸当たり2億5千万円も掛けた米軍幹部用住宅の周囲を視察。建物だけで1戸当たり5000万円との冬柴国交相答弁に比べ、「2000万円程度にしか見えない」(1級建築士の資格を持つ前田富雄・党長崎県連合代表)状況を確かめた上で、同住宅建設に関わる詳細な工事費内訳の提出を要求した。

【道路特定財源・佐世保視察】:08年2月2日

 この後、調査団は佐世保市内で記者会見し、福島党首が「佐世保駅前を高速が走り景観上にも問題がある。佐世保IC前が米軍基地で軍用道路という面が強いと感じた。28億円も掛けて要塞のような高台の上に建てた米軍幹部用住宅は市民に圧迫感を与えている」と強調し、事業費1960億円の積算根拠や契約書を含めた国交省の詳細な工事費内訳などの提出を求めて、今後も不透明な道路特定財源の使途や米軍との関係などについて国会で追及することを明らかにした。

【記者会見】:08年2月2日 道路特定財源・佐世保視察


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