日本の今を問う――沖縄、歴史、憲法

 社民党は6月20日、国会近くの星陵会館で「日本の今を問う――沖縄、歴史、憲法」と題したシンポジウムを開き、約300人が参加した。集団的自衛権行使容認と憲法9条をめぐり政治情勢が緊迫する中、3部構成の対談を行なった。

 第1部「沖縄から撃つ安倍政権」では、オスプレイ配備阻止の闘いなどを描いた映画『標的の村』監督の三上智恵さんと社民党の照屋寛徳衆院議員、第2部「戦後保守政治と憲法」では佐高信さん(評論家)と早野透さん(桜美林大教授、元『朝日新聞』コラムニスト)、第3部「孫が祖父に聞く歴史認識、そして現代へのまなざし」では村山富市元首相(名誉党首)と雨宮処凛さん(作家)が対談した(第3部の聞き手として佐高さんが参加)。

三上智恵さんと社民党の照屋寛徳

 三上さんと照屋さんは、辺野古海域の海底ボーリング調査強行に向けて立ち入り制限区域が拡大されるなど、基地問題で緊張が高まる沖縄の現状と展望について語り合った。

 照屋さんから、東村高江のヘリパッド(着陸帯)建設反対の闘いについて聞かれた三上さんは、「誰も知らない、誰も来ない」ところから始まった闘いだとして、「最大の絶望と希望が同居している」と一言。

 照屋さんが「高江と辺野古は不離一体」と話すと、三上さんも同意して「辺野古移設問題が(建設断念で)解決すれば、どこも代わりのものを造れないとなって、高江はオスプレイがどんどん来る所にはならない」と述べ、辺野古の新米軍基地建設を止めることの重要性を強調。11月の沖縄県知事選について「今度の知事選でオール沖縄を取り戻さなければならない」と訴えた。

佐高信さんと早野透さん

 佐高さんは、高度成長期にかけての戦後保守の象徴として「田中角栄」を挙げ、「いま田中角栄に学ぶことは何か」と話題を設定。早野さんは、「金権だけど護憲だった」という田中政治の背景について、戦前からの新潟の農民運動の伝統に触れながら、「戦争は嫌、生活をよくしたい」とい

戦後の人々の思いは、もともと社会党が政治的な要求として掲げてきたものであるが、これを吸収していったのが角栄的保守との見方を示した。

 その上で、こうした戦後保守の性格から一線を画する形で存在している安倍政権の集団的自衛権行使容認方針について、早野さんは「他の国が戦争をやっているところに自衛隊員を送り込んで血を流すということ。安倍さんはそれをはぐらかしている」と端的に指摘した。

雨宮処凛さんと村山富市元首相

 集団的自衛権問題に関して村山さんは、「お互いが構え合って限度がない。だから戦争に発展する」「戦争とはそんなもの。小さなことがだんだん大きくなる」と警鐘を乱打。「若い人が『これは人ごとでない』という自覚を持ったら変わっていく」と述べ、水を向けたのに対し、雨宮さんは、新兵いじめ問題などを受け韓国で広がりを見せつつある徴兵拒否に触れ「韓流ファンも多いから、そういう話はリアリティを持って受け止められるかもしれない」と指摘した。

日本の今を問う――沖縄、歴史、憲法

当日のチラシ表(PDF)  チラシ裏(PDF)


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