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神野直彦・日本の社会民主主義の未来

序章 -アジェンデ政権崩壊と新自由主義の台頭-

【講演内容骨子】 (文責:社民党広報委員会事務局)

■「9.11」を忘れるな

1973年9月11日:チリの大統領、サルバドール・アジェンデが殺害。

= 民主主義が暴力によって破壊された
→ 以後、市場原理主義の台頭

アジェンデ政権崩壊を、ミルトン・フリードマン(新自由主義の旗手、シカゴ学派、マネタリスト)の同僚達は喝采。しかしながら、これはまさに、 “市場原理が世界に輸出され、現在の世界的危機を生む決定的瞬間であった”と宇沢弘文先生(経済学者、ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツは門下生)は語る。

※ラテンアメリカでは、「9.11」というと「アメリカ同時多発テロ事件」ではなくこの事件を指すことが多い。

■経済を民主主義の制御の下に置かねばならない

民主主義には2つの前提

【2つの前提】
(1)未来は誰にもわからない
(2)社会のどんな人間にもかけがえのない能力がある

→ だからこそ、未来の意思決定は、社会の構成員が「かけがえのない能力」を出し合って共同で決めたほうがよい。; すべてを市場原理に委ねてはいけない。


しかし、アジェンデ政権崩壊。
↓そして
1973年10月:石油ショック=スタグフレーション(不況とインフレの同時進行)

スタグフレーションは、ケインズ主義的政策の結果であるとして、新自由主義政権が次々と誕生していく。
= 福祉・所得再分配機能の切り捨て

■新自由主義政権の台頭

1979:英:サッチャー
1981:米:レーガン
1982:日:中曽根

=ブレトンウッズ体制(資本を自由に動かさず、所得を再分配)を否定し、経済をグローバル化させる。

経済のグローバル化

経済のグローバル化
:国民国家が規制している市場を緩和
:国民国家が経営している国営企業を民営化

規制緩和と民営化 → 国境を越えて資本(特に貯蓄の多かった日本のマネー)を自由に動かす

※モノが自由に動く貿易は以前から行なわれていた。(←固定為替相場制)

経済のグローバル化の下で、BRICsが台頭
(;資源を浪費する重化学工業を基盤)

B:ブラジル R:ロシア I:インド C:中国

■グローバリゼーションによっても克服できなかった問題

自然資源の浪費と原材料費の高騰

【おススメ!神野直彦先生の著書】
財政のしくみがわかる本・岩波ジュニア新書人間回復の経済学・岩波新書地域再生の経済学―豊かさを問い直す・中公新書
『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
『人間回復の経済学』(岩波新書)
『地域再生の経済学―豊かさを問い直す・中公新書』(岩波新書)

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