声明・談話

2020年12月2日

吉川貴盛元農相の献金疑惑について(談話)

社会民主党幹事長
吉田 忠智

1.自民党の吉川貴盛衆議院議員が、鶏卵生産大手「アキタフーズ」側から現金数百万円を受け取った疑いがあり、東京地検特捜部が関係者を任意で事情聴取していることが報じられている。一連の献金について、政治資金収支報告書に記載されていない疑いもある。また、「アキタフーズ」の前会長は、現金提供を認めたうえで、「違法の認識があった」、「業界のためだった」と話しているといわれる。

2.現金提供には、鶏卵業界に便宜を図ってもらう意図があった可能性があるが、吉川議員は、2018年10月から19年9月まで、安倍政権下で農相を務めており、在任中にも現金が提供されていたとされる。TPPや日欧EPA、農協改革、農業競争力強化などの新自由主義的農政を推し進め、種子法の廃止や漁業法、種苗法の改悪などを続けてきた安倍前政権において、砂糖の業界団体から脱法献金を受けて辞任した西川公也農水相、「強行採決」発言などで問題となった山本有二農水相はじめ、問題閣僚ばかりなのは、きわめてゆゆしき事態である。

3.政治倫理の確立は、議会政治の根幹であり、「政治倫理に反する事実があるとの疑惑をもたれた場合にはみずから真摯な態度をもって疑惑を解明し、その責任を明らかにするよう努めなければならない」とする政治倫理綱領に基づき、政治家の説明責任として、国民が納得する十分な説明を行い、疑惑に真摯に答えるよう強く求める。

4.報道内容が事実であるとすれば、政治資金規正法違反や公職選挙法違反、あっせん利得処罰法違反なども疑われるものであり、記載の訂正や返金ではすまされない、極めて悪質なケースである。法律違反が明らかになった場合は、当然、議員辞職すべきである。他の野党とも連携し、政治とカネの疑惑の真相究明をはかるため、臨時国会の会期延長を求め、厳しく追及していく。

以上