自衛隊記念日観閲式における安倍首相の訓示について(談話)

声明・談話

2018年10月15日

自衛隊記念日観閲式における安倍首相の訓示について(談話)

社会民主党幹事長 吉川はじめ

1.安倍首相は、昨日、自衛隊記念日観閲式で訓示し、「今や、国民の9割は、敬意をもって、自衛隊を認めています」、「政治がその役割をしっかり果たしていかなければならない。全ての自衛隊員が、強い誇りを持って任務を全うできる環境を整える。これは、今を生きる政治家の責任であります。私はその責任をしっかり果たしていく決意です」などと強調した。事実上、憲法9条を「改正」し自衛隊を明記することへの意欲を示した発言である。「自衛隊最高指揮官」、「内閣総理大臣」として、「日本国憲法及び法令を遵守」することを宣誓した自衛隊員に改憲への意欲を示す訓示を行うことは、憲法の平和原則をふみにじり、明白に憲法尊重擁護義務に違反するものであり、決して許されない。自民党員・党友の調査では、憲法改正の優先順位は極めて低く、先の自民党総裁選の結果からも安倍改憲案へ異論が根強いことは明らかである。また、直近の各種調査でも、改憲案の臨時国会提出反対が5割を超えている。社民党は、安倍発言に厳しく抗議し追及を強めるとともに、9条改悪と軍事大国化に反対する多くの人々と力を合わせ、あらゆる改憲策動を阻止するために全力を挙げる。

2.また、安倍首相は、この冬に策定する新たな防衛大綱について、「これまでの延長線上ではない、数十年先の未来の礎となる、防衛力の在るべき姿を示」すとして、「宇宙、サイバー、電磁波といった新たな分野で競争優位を確立できなければ、これからこの国を守り抜くことはできない」などと訴えた。南北首脳会談や米朝首脳会談など、朝鮮半島を巡る情勢が、対話と交渉による解決に向かい融和の動きが強まっているのに対し、「我が国を取り巻く安全保障環境は、格段に速いスピードで不確実性を増し、厳しいもの」と言い繕い、国民の暮らしや福祉を切り捨て、消費税増税などの負担増を強いながら、トランプ政権の求めに応じた武器購入をはじめとする大軍拡を進めようとすることは、断じて認められるものではない。

3.なお、今回の観閲式には、航空自衛隊三沢基地所属の最新鋭ステルス戦闘機F35A2機が参加した。また、米海兵隊普天間基地所属のMV22オスプレイ2機が祝賀飛行の一環で参加した。F35は、今年6月、米会計監査院(GAO)が約1000件の欠陥が見つかったことを報告し、先月28日の墜落事故を受け、米国内外で展開するすべての運用が一時停止されている中の参加であり、安全軽視の姿勢は看過できない。オスプレイは、2015年5月の米国ハワイ州における事故の記憶が新しい中、住民の不安や周辺自治体の懸念をよそに、数日前から周辺地域で轟音を立てての飛行訓練が実施され、住民感情を逆なでしていた。安全を脅かし騒音をまき散らす欠陥機オスプレイが、住宅が密集地を飛び回るのは危険きわまりない。社民党は、オスプレイの配備や訓練計画を断念させるよう、沖縄を始め全国の反対運動との連携・共闘を一層強化していく。

以上