柴山昌彦文部科学大臣の罷免を求める(コメント)

声明・談話

2018年10月4日

柴山昌彦文部科学大臣の罷免を求める(コメント)

社会民主党党首 又市征治

 初入閣した柴山昌彦文部科学大臣は2日の就任会見で、「アレンジをした形で、今の例えば道徳等に使うことができる分野は、私は十分にあるという意味では、普遍性を持っている部分が見て取れる」、「同胞を大切にする、国際的協調を重んじるといった基本的な記載内容について現代的にアレンジして教えていこうと検討する動きがあると聞いており、検討に値する」などと語りました。

 1948年、衆議院は、「教育勅語等排除に関する決議」を採択し、参議院は、「教育勅語等の失効確認に関する決議」を採択しており、教育勅語は国権の最高機関である国会によって、国民主権や基本的人権の尊重、法の下の平等を規定した現行憲法とは相容れないことから、排除され失効が確認されています。教育勅語の徳目は、すべて「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」に結びついており、まさに教育勅語は、臣下たる国民に、個人の命や権利を捨てて天皇や国家への滅私奉公を奨励するものとして、現憲法下の教育に通じる普遍性は全く無く、アレンジして使う余地もありません。教育に携わる文科相が国権の最高機関で憲法違反として排斥されたものを検討に値するという認識は話にもなりません。憲法違反を自らやるというのに等しいといわざるを得ません。憲法違反であり、国会軽視であり、直ちに罷免するよう求めます。

 そもそも安倍首相の認識が反映しているかもしれません。学校法人森友学園の幼稚園が園児に教育勅語を暗誦させる教育を行っていたことに対し、安倍首相夫人である昭恵氏が「すばらしい」と一定評価し、首相も当初は国会でそれを認めていました。また、稲田防衛相(当時)も「勅語の精神は親孝行、友達を大切にする、夫婦仲良くする、高い倫理観で世界中から尊敬される道義国家を目指すことだ」、「全く誤っているというのは違う」などと発言し大変な批判を受けました。

 いずれにしても、時代錯誤も甚だしい、憲法を顧みない発言です。臨時国会では、安倍首相の教育勅語に対する認識をただすとともに、このような人物を文科相とした安倍首相の任命責任を厳しく追及していきます。

以上