相次ぐ自民党議員の問題発言について(コメント)

声明・談話

2018年8月2日

相次ぐ自民党議員の問題発言について(コメント)

社会民主党党首 又市征治

 自民党の議員に、憲法や人権を無視した発言が相次いでいることに対して、厳しく批判をしておかなければなりません。

 自民党の杉田水脈衆議院議員が、月刊誌「新潮45」の特集「日本を不幸にする『朝日新聞』」に、「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題して寄稿し、「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同を得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」などと述べ、批判を浴びています。LGBTに対する無理解と偏見、差別意識に基づき、LGBTへの差別を助長するような主張を与党議員が公然と展開したことに驚きを禁じ得ません。人権や人間の尊厳の観点などからきわめて問題のある発言であり、特定の少数者や弱者の人権を侵害するヘイトスピーチでもあり、断じて容認できるものではありません。人はみんな生きる価値があり、子どもを持つかどうかや、ましてや「生産性」で判断する問題ではありません。子どもをつくる、つくらないの選択は、自己決定権であり、杉田議員の寄稿は、憲法の「個人の尊重」や基本的人権の保障の理念に著しく反するものであり、国会議員としての氏の資質に疑問を抱かざるを得ず、当事者に対して真摯に謝罪するとともに、議員を辞職すべきです。

 7月29日のインターネット放送「AbemaTV」の討論番組で、自民党の谷川とむ衆議院議員も、「同性婚や夫婦別姓といった多様性を認めないわけではないんですけど、それを別に法律化する必要はないと思っているんですね。趣味みたいなもので」などと発言しました。同性愛者への無理解な発言が続いているのは残念です。選択的夫婦別姓も「趣味」ではありません。「男の人と女の人が結婚をして子を授かって、家族という形態が出来て。大昔から皆さん同じようなことをして、国を衰退させないように、国が滅びないようにしてきたわけですよね」という発言にも現れているように、国家の維持や繁栄に必要ないものに対し、政治は何もしなくてよい、マイノリティは切り捨てて良いという発想であり、「LGBTは生産性がない」と主張した杉田氏の価値観に通じているといわざるをえません。

 自民党は2016年作成の党内啓発用のパンフレットで、性的少数者について「本人の意思や趣味・嗜好の問題との誤解が広まっている」と注意を喚起しています。杉田議員や谷川議員の主張が自民党の方針と異なるのなら、厳しく処分すべきであるし、そうでないなら、自民党は「ヘイト政党」であり、LGBTの取り組みも票ほしさのまやかしだったということになってしまいます。自民党は比例ブロックで両議員を公認した責任があり、政党として責任ある厳重な対応を求めます。LGBT差別解消法(2016年に野党共同提案、その後廃案)に自民党も協力すべきです。

 自民党の稲田朋美元防衛相が自身のツイッターで、「日本会議」の支部長を務める弁護士について、「法曹界にありながら憲法教という新興宗教に毒されず安倍総理を応援してくださっていることに感謝!」と書き込み、法曹界の護憲派をやゆするコメントを投稿していたことが明らかになりました。投稿は29日付で、既に削除されたとはいえ、自らの憲法尊重擁護義務をかえりみず、しかも法曹界出身の稲田氏が「国の最高法規」である憲法を新興宗教とおとしめるのは、大変お粗末です。

 自民党議員の問題発言がつぎつぎ出てきています。上が上なら下も下であり、憲法や人権をないがしろにする議員の言動に対して厳しく批判していきます。

以上