松本智津夫死刑囚らの死刑執行について(談話)

声明・談話

2018年7月6日

松本智津夫死刑囚らの死刑執行について(談話)

社会民主党幹事長
吉川はじめ

1.本日、オウム真理教事件で死刑が確定した教団元代表、松本智津夫死刑囚ら7人の刑が執行された。一度に7人もの大量執行は異例中の異例である。坂本堤弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件など、オウム真理教による数々の重大事件は、断じて許されるものではない。一連の事件の犠牲となり亡くなられた方に哀悼の意を表するとともに、すべての被害者とそのご家族にお見舞いを申し上げる。他方、松本死刑囚は、公判で詳細を語らず、控訴審では弁護団が「意思疎通ができない」ことを理由に控訴趣意書提出を断念し、控訴審が開かれないまま死刑判決が確定するなど、一連の裁判でも事件の真相や動機、その背景はほとんど明らかにならなかった。二度とこうした事件を繰り返さないためにも、松本死刑囚以外の元教団幹部の死刑囚も含め、徹底した事実解明が欠かせないが、今回の大量執行でその機会が奪われてしまったことに遺憾の意を表明する。

2.6月11日には52年前の「袴田事件」で死刑判決を受けた袴田巌さんの再審開始決定を覆した東京高裁の判断に強い疑問が呈されるなど、死刑制度の是非をめぐり再び議論が起きている。政府および法務大臣は、早急に国際人権基準に沿った法改正への道筋をつけるとともに、死刑制度に関して存廃や死刑に代わる措置など刑罰のあり方について国会で徹底した議論を行い、その間は死刑の執行を停止すべきである。死刑制度は人権に反するものであり、その見直しに向け、社民党は今後も全力を挙げて取り組む。

以上