二階自民党幹事長の発言について(談話)

声明・談話

2018年6月27日

二階自民党幹事長の発言について(談話)

社会民主党幹事長 吉川はじめ

1.自民党の二階俊博幹事長は26日、東京都内での講演で、「このごろ、子どもを産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考える人がいる。お互いにこの国の一員として、この船に乗っているのだから、皆が幸せになるために子どもをたくさん産み、国も発展していこうじゃないか」などと述べた。今年5月には自民党の加藤寛治衆議院議員が、「必ず新郎新婦に3人以上の子どもを産み育てていただきたいとお願いする」などと述べ、批判を浴びたばかりである。子どもを持たない家庭や持ちたくても持てない家庭を批判し、国家ありきの伝統的家族観を押しつける大変遺憾な発言である。

2.結婚や出産は国のためにするものではなく、国にも他人にも強制されることなく、結婚したい、出産したいと思う人が選択すべきものである。国連の国際人口開発会議(カイロ、1994年)で、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する権利)」は「カップルおよび個人の基本的権利」と定義され、少子化社会対策基本法(2003年)では、「もとより、 結婚や出産は個人の決定に基づくもの」と明記されている。家庭や子育てに夢を持ち、次代の社会を担う子どもを安心して生み、育てることができる制度や環境を整えることこそが政治の役割である。

3.さらに二階幹事長は、「今は食べるのに困る家はない。今晩食べるコメを用意できない家は日本にはない。こんなに素晴らしい幸せな国はない」とも述べた。しかし厚生労働省の2016年「人口動態調査」では、「食糧の不足」が原因で死亡した者は15人、「栄養失調」で死亡した者は1636人となっている。また、2016年度の1か月平均の生活保護受給世帯は163万7045世帯で、過去最多を更新している。約7人に1人の子どもが「貧困ライン」を下回ったままで、一人親世帯の貧困率も主要国では最悪の水準である。政府・与党においては、こうした実態から目を背けることなく、格差是正や貧困の解消に取り組むよう求めたい。

以上