第89回メーデー・アピール

声明・談話

第89回メーデー・アピール

全国の働く仲間の皆さん!
 社民党は第89回メーデーを心からお祝いし、連帯と激励のメッセージを送ります。

 「世界で一番企業が活躍しやすい国」づくりのための「働き方改革」関連法案が、国会に提出されています。過労自殺隠しや裁量労働のデータごまかしの追及を受け、裁量労働制の適用拡大は見送られました。しかし、一定の年収を条件に、労働時間、休日、深夜の割増賃金の規定等を適用除外する「高度プロフェッショナル制度」が盛り込まれ、「企業にとっての生産性向上」が前面に出ています。長時間労働を助長し、過労死を促進する高プロ制度は、一度導入されれば、省令で一般の労働者にも適用を拡大していくことが懸念されます。断じて導入を許してはなりません。

 残業時間の上限規制を罰則付きで法制化することは画期的ですが、上限年720時間以内という水準は不十分です。また自動車運転業務、建設業、医師の3業種は上限規制の適用除外が施行後5年間続き、自動車運転業務はその後も上限が年960時間以内にしかなりません。教員の長時間労働への対応や公務現場などの働き方改革の課題も残っています。労働時間は働くものにとって最も基本的な労働条件です。痛ましい過労死や過労自殺を繰り返してはなりません。非正規労働の待遇改善をはじめ、真の働くもののための「働き方改革」をめざしましょう。

 安倍政権は「戦争法」の施行や、いわゆる「共謀罪法」強行成立、辺野古基地建設押し付けの先に、「2020年改憲」を狙っています。9条への自衛隊明記は、米国に追随して日本を「戦争する国」に変えるものであり、決して許すわけにはいきません。平和をめざすすべての市民の結集で改憲を止めましょう。

 イラク派遣部隊の日報や南スーダンPKO陸自部隊の日報隠蔽問題、加計学園の獣医学部新設をめぐる文書、森友学園の国有地取引をめぐる財務省の決裁文書改ざんなどは、前代未聞の民主政治を根幹から破壊する事態です。安倍昭恵夫人や関係する政治家はもとより、安倍首相の責任も追及し、退陣に追い込まなければなりません。とりわけ自衛隊をめぐっては、国会議員への自衛官の暴言など、文民統制を厳しく監視しなければなりません。

 東日本大震災・原発事故から7年を経てもなお7万人を超える方々が不自由な避難生活を強いられています。またその後も熊本・大分での地震をはじめ大きな災害が相次ぎました。多くの被災者の生活再建がなお途上にあります。一刻も早い「人間の復興」を進めなければなりません。原発再稼働を許さず、再生可能エネルギーへの転換を求めていきます。

 戦後の平和と民主主義は、はたらく仲間の力で守られてきました。社民党は働く仲間の皆さんと手を携えて平和な暮らしを守るために、闘います。求められるのは憲法を変えることではなく、憲法の理念や条文を政治に活かし、暮らしに活かすことです。共に闘いましょう。

第89回メーデー万歳!

2018年4月28日

社会民主党 党首 又市征治