玄海原発3号機の再稼働について断固抗議する(談話)

声明・談話

2018年3月23日

玄海原発3号機の再稼働について断固抗議する(談話)

社会民主党幹事長 吉川  元

1.九州電力は、本日、玄海原発3号機を約7年3か月ぶりに再稼働させた。避難計画が義務付けられる半径30キロ圏の佐賀、福岡、長崎3県の8市町のうち半数の4市長(伊万里市・壱岐市・松浦市・平戸市)が「リスクの説明が不十分」などと再稼働に反対しており、世論も過半数が反対である。社民党は、住民の安全や避難に対する不安をないがしろにしたまま再稼働を強行した、九州電力、政府、原子力規制委員会に対し、断固抗議する。

2.UPZには25万人超が居住している上、50キロ圏内には120万人が居住している。東京電力福島第一原発事故では、30キロ以上離れた福島県飯舘村でも全村避難を強いられた。玄海原発の再稼働には佐賀県民のみならず、長崎県や福岡県、西日本一帯の住民の命がかかっている。

3.全国の原発周辺で最も多い17の離島があり、避難が海路か空路に限定される。また、シェルターとなるコンクリートの建物も少なく、避難計画を策定し、避難対策をとることが、きわめて困難と言われており、計画の実効性への不安は根強い。

4.また、3号機は使用済み核燃料を再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を一部に使うプルサーマル発電を行う。しかしその危険性は20万倍にもなるとされており、重大事故の発生の確率を大きくする可能性もある。核燃サイクルが破綻する中、危険なプルサーマルは中止すべきであるい。

5.玄海原発3・4号機には、品質データの改ざんが発覚した神戸製鋼所や三菱マテリアルの製品が使用されている。徹底した調査もないままで、安全性や品質を信頼することはできない。

6.再稼働ありきの九州電力は、かつて玄海再稼働によって「業務が改善するから配当を増やしたい」と発言したことがある。東日本大震災の教訓や経験則を外れた自然災害に見舞われた熊本地震の経験を無視し、県民、国民の命よりも経営優先、株主優先という姿勢を絶対に許すことはできない。

7.福島の事故原因の究明も事故の収束もなく、電気も足りている中、再稼働の必要はない。九州電力は玄海3号機の稼働をただちに停止すべきであるし、5月に予定している4号機の再稼働は断じて認められない。社民党は、「脱原発」社会の実現に向け、多くの市民の皆さんとともに、改めて玄海原発の問題点を徹底追及するとともに、安倍政権に対して脱原発を決断するよう強く求め、全力を挙げる。

以上