山城博治沖縄平和運動センター議長他への不当判決について(コメント)

声明・談話

2018年3月15日

山城博治沖縄平和運動センター議長他への不当判決について(コメント)

社会民主党党首 又市 征治

 昨日、2016年に辺野古新基地建設などへの反対活動中に逮捕され、有刺鉄線をわずか1本切った器物損壊や公務執行妨害、威力業務妨害などに問われた沖縄平和運動センターの山城博治議長はじめ3人に対する判決公判が那覇地方裁判所でありました。那覇地裁は、山城議長に懲役2年、執行猶予3年を言い渡し、威力業務妨害罪に問われた男性に対しては懲役8月、執行猶予2年、公務執行妨害と傷害などの罪に問われた男性については懲役1年6月、執行猶予5年を言い渡すとともに、別の公務執行妨害と傷害の罪については無罪としました。山城博治さんらは、こじつけとしか思えない微罪を理由に不当逮捕され、次々に別件逮捕され、不当な長期異常拘留は152日にも及び、3つの罪で起訴されました。工事強行に対するやむにやまれぬ行動や表現の自由を力でねじ伏せるような一連の不当な弾圧は、決して許されてはなりません。司法の独立を放棄し、政府権力に追随し、国家ぐるみで非暴力の抗議行動を抑え込もうとする不当判決に対し、満腔の怒りをもって弾劾します。

 今回の事件の本質は、辺野古新基地建設反対運動を国権によって弾圧しようとするものであり、国の狙いは、平和センター山城議長の自由や健康を奪うことで、山城さんを県民から隔離し、言論を封じ、新基地建設反対の世論と運動をくじくことだったといえます。安倍政権は沖縄を差別し、沖縄県民の民意を無視し、暴力によって押さえつけ、違法な工事を強行しています。裁かれるべきはアメリカに追従して新基地建設を強行する日本政府であり、権力の走狗となっている警察・検察です。日米両政府による基地建設強行の国家犯罪、暴挙に対し、非暴力で行う基地建設阻止行動を、「主義主張を違法な手段で実現しようとした犯行」として断罪する一方、国が民意を無視して強行する違法な工事を裁かない裁判所に大きく失望し怒りを覚えています。

 悲惨な沖縄戦、戦後の米軍支配、復帰後も残る米軍基地の負担の重圧、そして国の横暴としかいえない民意を無視した新たな基地建設の強行、これら国の差別的な沖縄施策そのものを問いただしていかなければなりません。人間としての尊厳を賭けて平和創造の闘いを進め、権力に抗って沖縄を生きる深い意味を身をもって体現した山城博治さんらの裁判は、たんに沖縄だけに対する弾圧ではなく、反戦、平和、改憲阻止などの運動に立ち上がる私たち国民に対する弾圧でもあります。山城さんたちに対しては、沖縄県民はじめ全国、そして国際社会に支援の広がりを見せています。社民党も山城さんたちの無罪獲得まで全力で取り組みます。

以上