学校法人「加計学園」の獣医学部新設を可とする大学設置審の答申について(談話)

声明・談話

2017年11月10日

学校法人「加計学園」の獣医学部新設を可とする大学設置審の答申について(談話)

社会民主党幹事長 又市征治

1.林芳正文部科学相は本日、9日付で大学設置・学校法人審議会(大学設置審)から学校法人「加計学園」が愛媛県今治市に岡山理科大獣医学部を新設する計画を「可」とする答申を受けたと発表した。林大臣は「答申結果を尊重して速やかに判断を行いたい」と述べており、まさに「総理のご意向」のままに2018年4月の開学が決定的となった。しかし安倍首相が「お友だち」のために国家戦略特区という枠組みを利用して優遇した、「加計学園ありき」との疑念は払拭できていない。今回の答申は、政治的に無理矢理認可に持って行こうとする苦しさがうかがえるものであり、今回の獣医学部新設には多くの疑念や課題があることから、大臣は答申通りにただちに認可すべきではない

2.今回、大学設置審から、獣医師の需要の問題のほか、学生の実習計画の不十分さや教員の年齢・人数などでも課題があるなど、数多くの是正意見や改善意見が出され、計画の抜本的な見直しが必要な警告対象にまでなっていたなど、加計学園側の当初計画に多くの疑問が示されていたことも新たに明らかになった。さらに答申でも、140人という最大規模の定員となるのを受け、定員の厳格な管理や実習の充実、高齢の教員が比較的多いことを踏まえ将来を見据えた組織編成、今治市が支給する補助金の報告など8つの留意事項も付されている。

3.また、既存の獣医師養成でない構想が具体化、ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的需要が明らかで、既存の大学・学部では対応が困難な場合、近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ全国的見地から検討という国家戦略特区の4つの条件をどうクリアされているのかについてもわからない。すでに加計学園は、認可を前提に来年度入学の学生募集を開始しているが、定員140人のうち、20人を外国人留学生枠で募集しており、その大半は韓国からの留学生であるという問題も浮上している。四国の獣医師不足の解消が国家戦略特区による規制緩和の目的に挙げられてきたにもかかわらず、獣医学部の受験生を韓国で積極的に募っているのはつじつまが合わない。

4.さらにこの間、開学に伴うバイオセキュリティの面での危険性や、建築費水増しによる補助金詐欺疑惑も浮上しているが、全く議論されていない。社民党は、内閣委員会や文部科学委員会など関係委員会を開催するとともに、加計孝太郎理事長、国家戦略特区担当だった山本幸三前地方創生担当相、松野博一前文科相ら関係者の参考人招致を求める。あわせて、安倍首相自身が「丁寧に説明していく」と宣言した以上、論戦を堂々と受けて立ち説明責任を果たすよう強く求めていく。

以上