第48回衆議院議員総選挙の結果について(声明)

声明・談話

2017年10月23日

第48回衆議院議員総選挙の結果について(声明)

社会民主党

 昨日、第48回衆議院議員総選挙の投開票が実施されました。社民党は、憲法をないがしろにし、国民に背を向けたアベ政治の暴走にストップをかけ、改憲勢力を3分の2割れに追い込む選挙であるとして、小選挙区19名、比例単独2名、あわせて21名の公認候補者を擁立し、「5議席・185万票」以上の獲得を目指し、全党の総力を上げて闘いました。しかし、結果は、小選挙区で沖縄2区の照屋寛徳候補の1議席、比例区では九州ブロックの吉川元候補の1議席の現有2議席の当選に留まりました。悪天候の中、社民党を支持し投票してくださった方々に、心から感謝申し上げます。あわせて、社民党に温かいご支援、ご声援を下さった国民・有権者のみなさんのご期待に応えきれなかったことをお詫びいたします。

 社民党は、今回の総選挙を、政治を市民の手に取り戻し、国民生活最優先の「憲法を活かす政治」を実現する機会であるとして、平和憲法を変えさせない、モリ・カケ疑惑徹底追及、消費税10%引き上げ反対、脱原発実現、沖縄の新基地建設反対、人間らしい働き方の実現、粘り強い対話と平和外交などを柱に全国各地で訴えてきました。候補者、党員、支持者のみなさんが総力をあげて奮闘し訴えた社民党の主張や政策は、アベ政治の暴走に苦しめられている人々の共感を得ているという確かな手応えがありました。一方で、候補者擁立の遅れや超短期決戦だったことも響いて、社民党の政策や主張を十分浸透させるには限界がありました。それでも厳しい戦いの中、定数減にもかかわらず、現有の2議席を確保することができました。反転攻勢に向け、真剣な総括を行い、次期参議院選挙を展望した体制を確立し、社民党の再建・再生につなげていきます。

 安倍自民党は、選挙戦では、アベノミクスの「成果」や北朝鮮への対応を強調するばかりで、「丁寧に説明する」としたモリ・カケ疑惑や、公約に盛り込んだ改憲案について、ほとんど説明を行いませんでした。こうした安倍政権による争点ずらし・争点隠しに加え、希望の党の結成や選挙直前の民進党の事実上の解党と希望の党・立憲民主党・無所属グループへの分裂によって、野党と市民の共闘が十分機能せず、野党候補が競合して安倍自公政権VS立憲野党連合という構図を作りきることができませんでした。そのため、安倍政権に審判を下し改憲勢力を3分の2割れに追い込むという、今回の総選挙の本来の意味が見失われてしまい、自公が漁夫の利を得るケースが続出しました。

 自民党は絶対安定多数を単独で確保し、追加公認した無所属候補3人と合わせ、自公両党で定数465の3分の2を確保したことから、安倍政権は、「みそぎが終わった」、「国民の信を得た」と言わんばかりに、「残業代ゼロ制度」をはじめとする悪法の成立や国民を苦しめる消費税増税に突き進むとともに、年内にも自民党改憲案を国会に提出するなど、平和憲法そのものに手を着け、暴走のアクセルをさらに加速することが懸念されます。しかし、世論調査では、安倍政権に対する不支持が支持よりも多数となっています。国民・有権者の思いと選挙結果は大きくねじれ、死票が多く民意を忠実に反映しない小選挙区制の弊害もいっそう明確となりました。

 社民党は、皆さんの熱いご支持や励ましを糧に、決してあきらめず、今日から新たな気概で、護憲政党として、そして日本で唯一の社会民主主義政党として、憲法を変えるのではなく、「日本国憲法」の理念や条文を活かして、一人ひとりのいのちや暮らしが大切にされる社会の実現に向けて闘いを始めます。そして、アベ政治の暴走を止め、安倍政権による改憲を阻止するため、院内外でのリベラル勢力や市民連合をはじめとする皆さんとの連携・共闘をさらに進めていくことをお約束申し上げ、総選挙のお礼と決意とさせていただきます。

以上