声明・談話

2017年8月31日

高校生平和大使による国連の軍縮会議でのスピーチ見送りについて(コメント)

社会民主党幹事長 又市征治

 高校生平和大使は、1998年のインド・パキスタンの核実験を契機に開始し、毎年、核廃絶を求めて高校生が集めた署名をジュネーブ軍縮会議に合わせて国連欧州本部に届ける取り組みが続けています。2014年からはジュネーブ軍縮会議の本会議で、高校生自身による核廃絶の演説の機会も与えられてきました。活動20年目にあたる今年は、核兵器の廃絶と平和な世界の実現を目指すための署名が過去最高の21万4300筆も集まりましたが、国連の軍縮会議でのスピーチが見送られました。代わりに意見交換の場が設けられたといいますが、本会議場で核廃絶への思いを各国に直接訴えようと準備してきた高校生たちの心情を思うと、極めて残念でなりません。

 外務省は見送った理由について、「問題視する国が出てきた」と説明していますが「どの国かは言えない」としており、まゆつばものです。「核兵器禁止条約の採択や高校生の発言内容とは関係ない」と言っていますが、今年7月に被爆者の思いを受け止めて成立した核兵器禁止条約を日本政府が歓迎していないためだとしたら、大変情けない話であるといわざるをえません。

 長崎平和祈念式典で、被爆者代表が「あなたは一体どこの国の総理だ」と安倍総理に迫りましたが、唯一の被爆国である日本が、核兵器禁止条約に反対の姿勢をとり続け、交渉にすら参加せず、国連採択後も署名しないなど、一体どこの国の政府なのか。「核保有国と非核国の間に立って」、との理屈は通りません。日本こそが核廃絶の先頭に立つべきであり、被爆者の思いを踏みにじる姿勢こそ見直すよう、政府を厳しく糾弾していきます。

以上