新年のメッセージ

声明・談話

新年のメッセージ

 明けましておめでとうございます。

 旧年中は、私たち社民党に対しまして、皆様方の大きなご支援・ご協力を賜り心から感謝と御礼を申し上げます。とりわけ、参議院議員選挙においては社民党も努力し、野党と市民連合の共闘が実を結び、1人区において一定の成果を得ることができました。しかしながら、社民党としては厳しい結果となったこと、また改憲勢力に3分の2以上の議席を与えてしまう結果となり、皆様のご期待に添えなかったことについて、率直にお詫びします。

 昨年秋の臨時国会は、与党の数のおごりや緩みが顕著に表れた「暴言連発国会」、「強行採決連発国会」となりました。アメリカの離脱表明で事実上発効不能となった「TPP承認・関連法案」をはじめ、「年金カット法案」や「カジノ解禁法案」など国民の多くが反対や慎重審議を求めていた重要法案が衆議院で強行採決され、良識の府・再考の府であるはずの参議院でも強引な運営で成立させられました。安倍政権の暴挙によって、議会制民主主義の破壊と国会の形骸化が進行しています。この危険な政治の流れを何としても食い止めなければなりません。

 また、国際的にも危険な動きが高まっています。昨年のイギリス国民投票でのEU離脱決定やアメリカにおけるトランプ大統領の誕生、ヨーロッパ主要国での極右勢力の台頭など、世界的に深刻化する格差と貧困が差別と排外主義へと誘導される動きが強まっています。「偉大なアメリカを取り戻す」、「大英帝国の自信と力」といったスローガンは、安倍首相が唱えてきた「日本を取り戻す」という主張とも共通しています。しかし一方で、アメリカでは多くの若者が立ち上がり格差と貧困に抗する「サンダース旋風」が巻き起こりました。社民党は、新自由主義・新保守主義をひた走る「アベ政治」の対抗軸たる、日本で唯一の社会民主主義政党として、「平和・自由・平等・共生」社会を実現するため奮闘します。

 今年は、日本国憲法の施行70年を迎えます。第2次世界大戦の惨禍のなかから生まれた日本国憲法は、国連憲章をさらに発展させ、戦力と交戦権を放棄し、生存権や幸福追求権を保障するなど、人類の叡智を結晶させた人類共有の財産というべきものです。しかし、安倍政権は「戦争法」を強行し、南スーダンPKOへ派遣された自衛隊に「駆け付け警護」の新任務を付与するなど、アメリカとともに戦争できる体制を進めています。また、憲法改悪をもくろむ憲法審査会も再開されました。自らの総裁任期を延長してまで明文改憲に突き進む安倍首相の野望によって、国民が犠牲になることを許すわけにいきません。社民党は、安倍政権と徹底的に対決し、この記念すべき年を「改憲元年」とさせないため、「戦争法」廃止を目指すとともに、憲法を現実の政治と暮らしに活かす「活憲」運動に全力で取り組みます。

 今年の通常国会冒頭にも予想される解散総選挙は、立憲主義、平和主義、民主主義に加え、地方自治をも破壊する安倍政権を終焉に追い込む重要な選挙となります。アベノミクスの失敗に蓋をして格差と貧困を拡大させる経済・税制の遂行や、原発再稼働、差別と弾圧による沖縄の新基地建設強行、労働法制の改悪など、多くの国民の声に背いたアベ政治に怒りの「矢」を放ちましょう。社民党は、4野党共闘の「要石」となって市民の皆さんとの共闘をさらに強め、憲法改悪を阻止して、いのちと暮らしと雇用を守るために全力で闘います。

 2017年が皆様方にとってより良い年となりますよう心から祈念するとともに、社民党へのさらなるご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 2017年 元旦

社会民主党 党首  吉田忠智