声明・談話

2016年 5月31日

防衛大臣
 中谷 元 様

社会民主党全国連合
党首 吉田忠智

米軍人・軍属による度重なる凶悪犯罪に抗議し、
日米地位協定の全面改正と在沖米軍基地全面撤去を求める申し入れ

中谷大臣に申入れ

 またしても貴国の軍人・軍属によって、女性の人権を踏みにじる非人道的事件が引き起こされました。4月末から行方不明になっていた沖縄県うるま市の女性が、5月19日に元米海兵隊員の軍属シンザト・ケネス・フランクリン容疑者によって強かんされ、殺害されるという凄惨な事件が起きてしまいました。犯行態様は極めて計画的かつ悪質で、卑劣極まりないものです。20歳の希望に満ちた若い女性の人生が奪われたことについて、強い悲しみと憤りを禁じ得ません。社民党は、米軍人・軍属による度重なる凶悪犯罪に強く強く抗議します。

 警察庁の調べでは、沖縄県内における米軍人・軍属らによる殺人、強盗、放火、強姦といった凶悪犯罪が復帰後575件にのぼっています。これまで社民党や、沖縄県、各自治体が米軍による事件・事故が起こるたびに抗議し、再三再四にわたって再発防止を求めてきました。その都度、遺憾の意の表明がなされ、綱紀粛正の徹底、再発防止を唱えてきましたが、それだけでは凶悪犯罪を抑え込めない厳然たる事実を認識すべきです。

 日米両政府は、過重な米軍基地を沖縄県民に押し付けながら、普天間基地の負担軽減の名目で辺野古に新基地を建設しようとしています。「日米同盟」強化の名の下、沖縄県民、基地周辺住民が犠牲になることは断じて認められません。沖縄県民の命を奪っておいて、日本の安全のためという理屈は通りません。女性の人権すら守れない日米安全保障体制など、国民は誰一人として望んでいません。基地がある故に、沖縄の女性たちは、長年にわたって米軍関係者による理不尽な暴力の標的とされています。繰り返される米軍関係者による事件に、沖縄の怒りは頂点に達しています。この煮えたぎる怒りの矛先は、在沖米軍基地すべてに向かい、「基地撤去」の叫びとなるでしょう。

 このような悲惨な事件が繰り返されることがないよう、満腔の怒りと万感の悲しみをもって抗議し、以下の通り申し入れます。

1.被害女性ご遺族へ速やかに謝罪のうえ、完全な補償を行うこと。

2.米軍人・軍属による事件の「具体的な」再発防止策を示すこと。米軍人・軍属の基地外宿泊および夜間外出を全面的に禁止すること。

3.速やかにアメリカ政府と交渉を開始し、日米地位協定を全面改正すること。

4.「基地を撤去せよ」という沖縄の声に寄り添い、辺野古新基地建設を断念するとともに、全ての在沖米軍基地を速やかに縮小・撤去すること。

以上