声明・談話

2016年3月25日

死刑執行に強く抗議する(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

1.本日法務省は、大阪拘置所と福岡拘置所で各1人、計2人の死刑を執行し、死刑囚の氏名や犯罪事実を公表した。社民党は死刑制度が人権に反するものとして、その存置に強い疑問を呈してきた立場から、今回の死刑執行に厳しく抗議する。

2.第3次安倍政権下では3度目、2012年12月の自公政権発足からは9度目、計16人目という異例のハイペースでの大量執行が続いている。政権交代前の慎重な議論の積み重ねを全く顧みず、死刑制度の維持・正当化を狙う安倍政権の偏向した姿勢の表われに他ならず、昨年12月の前回からわずか3ヵ月しかたっていない中で今回の執行に踏み切った岩城光英法相は強い批判を免れない。

3.「袴田事件」再審開始決定から2年。昨年10月に再審開始が決まった大阪市東住吉区の小学生焼死事件では検察が有罪主張を撤回して再審無罪が確実となっているほか、今年1月にも鹿児島市で強姦罪に問われた男性に福岡高裁宮崎支部が無罪判決を出し鹿児島県警のDNA型鑑定の手法を「著しく稚拙」と指弾するなど、警察・検察による捜査や司法のあり方、死刑という刑罰に世論の厳しい視線が向けられている現状で、度重なる死刑執行は許されない。

4.政府および法務大臣は、早急に国際人権基準に沿った法改正への道筋をつけるとともに、死刑制度に関して存廃や死刑に代わる措置など刑罰の在り方についてより開かれた国民的な議論を尽くし、その間は死刑の執行を停止すべきである。社民党は今後も、死刑制度の見直しに全力を挙げて取り組む。

以上