声明・談話

「成人の日」アピール

吉田忠智

 本日、成人の日を迎えられたみなさん、おめでとうございます。
 私たち社民党は、みなさんの前途が平和で希望に満ちたものであることを心から願っています。

 しかし今、多くの若者が将来への不安を抱え希望を持てずにいます。進学を諦めざるを得ない若者、奨学金とアルバイトで学生生活を送らざるを得ない若者、奨学金返済に困窮する若者など、家計と連動した教育の格差はその後の人生にも大きな影響をもたらします。学習の機会均等は一人ひとりに与えられた教育の権利です。社民党は教育予算を引き上げ、無利子奨学金の拡充や給付型奨学金制度の創設など奨学金・育英制度を充実させます。

 雇用の劣化が深刻です。20歳代の約4割が非正規雇用という現状のなかで、安倍政権は「世界一企業が活躍しやすい国」のために、非正規雇用を拡大し労働者を安い賃金で使いいつでも解雇できるシステムや、残業代ゼロでとことんこき使い過労死を促進するようなシステムづくりが進められています。労働者のモノ扱い・使い捨てを強化し貧困・格差を拡大する労働法制の改悪は、若者の経済的自立を阻むものにほかなりません。若者たちが希望を持って働ける環境と格差是正こそが、経済成長につながる道です。若者が安心して働き、豊かな心を保ち、いつでも帰れる場所があり、家庭や子育てへの夢を描けるよう若者の雇用と居場所づくりに取り組むことこそ重要です。

 昨年の「戦争法」をめぐって多くの人が結集した「戦争反対」「安倍政権退陣」のうねりは、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」して戦争を放棄した日本国憲法の精神を世界中に発信しました。なかでも、高校生や大学生など多くの若者が民主主義を体現したことは、平和を望む人々の大きな希望となっています。社民党は「いのちと暮らし」を保障した「平和憲法」の理念が生きた社会の実現をめざしています。かつて日本が起こした戦争によって、徴兵や労働を強いられた多くの若者が夢や未来、いのちを奪われました。そんな時代に戻してはなりません。社民党は戦争法の発動を許さず戦争法廃止をめざすとともに、様々な権利を国民から奪おうとする憲法改悪の阻止に向けて、若い皆さんとともに闘います。

 選挙年齢が18歳に引き下げられ政治に参画する若い世代が拡大されるなかで、今夏の参議院選挙が行われます。政治は日々の暮らしに深く結びついています。社民党は、若い人たちが政治や様々な分野に関心を持ち、ともに社会を変えていく力であることを確信しています。未来を担う若者が活躍できる機会を一緒につくるため、社会生活を送るうえでの困難を解消する施策に全力をあげます。

 平和で希望ある社会を一緒に創っていきましょう。
 本日は、本当におめでとうございます。

2016年1月11日
社民党党首 吉田忠智