声明・談話

2015年12月18日

死刑執行に強く抗議する(談話)

社会民主党
幹事長代行 吉川元

1.本日法務省は、東京拘置所と仙台拘置支所で各1人ずつ、計2人の死刑を執行し、死刑囚の氏名や犯罪事実を公表した。社民党は死刑制度が人権に反するものとして、その存置に強い疑問を呈してきた立場から、今回の死刑執行に厳しく抗議する。

2.第3次安倍政権下では2度目、2012年12月の自公政権発足からは8度目、計14人目の大量執行となる。これは政権交代前の死刑執行に関する慎重な議論の積み重ねを一顧だにせず、死刑制度の維持・正当化を狙う安倍政権の偏向した姿勢の表われであり、強い批判を免れない。安倍政権が臨時国会開会を拒否したため10月に就任した岩城光英法相は国会で所信表明すら行っておらず、そうした状況での死刑執行は言語道断である。しかも昨年3月に「袴田事件」、今年10月には大阪市東住吉区の小学生焼死事件で相次いで再審開始決定が出るなど、冤罪が後を絶たない中での執行は法務行政への国民の信頼を一層低下させるものである。

3.さらに今回、裁判員裁判で判決を受けた死刑囚に初めて刑が執行された。裁判員裁判をめぐっては昨年2月、死刑執行を停止した上で徹底した情報公開と真摯な国民的議論を求める「死刑執行停止の要請書」を20人の裁判員経験者が署名して法務省と法務大臣宛てに提出している。 そうした声を無視した今回の執行は断じて容認できない。

4.政府および法務大臣は、早急に国際人権基準に沿った法改正への道筋をつけるとともに、死刑制度に関して存廃や死刑に代わる措置など刑罰のあり方についてより開かれた国民的な議論を尽くし、その間は死刑の執行を停止すべきである。社民党は今後も、死刑制度の見直しに全力を挙げて取り組む。

以上