声明・談話

2015年6月25日

死刑執行に強く抗議する(談話)

社会民主党
幹事長 又市征治

1.本日法務省は、名古屋拘置所で1人の死刑を執行し、死刑囚の氏名や犯罪事実を公表した。社民党は死刑制度が人権に反するものとして、その存置に強い疑問を呈してきた立場から、今回の死刑執行に厳しく抗議する。

2.第2次安倍政権下では7度目、12人目の執行となる。これは政権交代前の死刑執行に関する慎重な議論の積み重ねを一切顧みることなく、死刑制度の維持・正当化を狙う安倍政権の偏向した姿勢の表われであり、強く批判されなければならない。上川陽子法相は会見で「慎重にも慎重な検討を加えた上で執行を命令した」と述べたが、そうした抑制的な姿勢は全く感じられない。

3.国連では1989年採択の「死刑廃止を目指す自由権規約第二選択議定書」(死刑廃止条約)に加え、昨年12月には5度目となる「死刑の廃止を視野に入れた死刑執行の停止」を求める決議が過去最多の117ヵ国の賛成により国連総会で採択された。また昨年7月に行われた国連自由権規約委員会の第6回日本政府報告書審査でも、日本政府は死刑制度の廃止を含む厳しい勧告を受けている。さらに昨年10月の「死刑廃止デー」にはEUと加盟各国の駐日大使がノルウェー・スイスの両大使とともに「死刑の執行停止を求める声明」を出している。こうした国際社会の声をこれ以上、無視し続けることは許されない。

4.政府および法務大臣は、早急に国際人権基準に沿った法改正への道筋をつけるとともに、死刑制度に関して存廃や死刑に代わる措置など刑罰のあり方についてより開かれた国民的な議論を尽くし、その間は死刑の執行を停止すべきである。社民党は今後も、死刑制度の見直しに全力を挙げて取り組む。

以上