声明・談話

2015年5月22日

オスプレイ配備と飛行中止を求める緊急申し入れ

オスプレイ配備と飛行中止を求める緊急申し入れ

 5月18日、米ハワイ州オアフ島のベローズ空軍基地で、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが墜落・炎上事故を起こした。乗員2名が死亡する大惨事である。今回の事故は通常訓練中に起きており、いつ市民の頭上に墜落してもおかしくないことを改めて露呈した。強い恐怖心を覚えると同時に、湧き上がる怒りを禁じえない。

 事故報道を受けた翁長雄志沖縄県知事は、同日の臨時記者会見で「憤りを一番に感じる」とし、原因が究明されるまでの県内における飛行停止を要求した。社民党として、国内における一切のオスプレイの飛行停止と原因の徹底究明を求めるものである。

 政府は、「第一には米側が当事者であり、米側が判断すべきだ」(中谷元防衛大臣)、「オスプレイは安全である」(菅義偉官房長官)と強調するばかりで、米側に飛行停止を求める考えは皆無だ。物言えぬ日本政府の対応をあざ笑うかのように本日午後、沖縄県内で同型機とみられるオスプレイの飛行が確認されている。余りの対米従属姿勢に呆れるばかりである。

 事故原因は調査中のようだが、墜落時の映像を見た専門家らはボルテックス・リング状態(VRS)やオートローテーション(自動回転)機能の欠如による制御不能の可能性を指摘している。いずれも、オスプレイ特有の「欠陥」機能で、構造的に改善不能とされてきた点だ。

 米軍のオスプレイは、過去3年だけで少なくとも3件の墜落事故を起こしている。4件目の今回も、起こるべくして起こった事故であり、2012年10月の普天間飛行場へのオスプレイ強行配備から2年半の間に同種の事故が起きなかったことは「奇跡」でしかない。

 去る5月12日には横田基地に空軍仕様CV22オスプレイが配備されることが発表された。2012年にフロリダ州で発生したCV22の墜落事故は「非常に標準的」な訓練中に発生しているが、CV22は特殊作戦用の機体であり夜間飛行訓練や低空飛行訓練など、より過酷な環境で日本の空を飛び交うことが想定され、その危険性はいっそう高いと言わざるを得ない。

 また、陸上自衛隊がMV22オスプレイを保有すれば、「離島防衛」強化の名の下に全国で訓練が行なわれ、さらに多くの市民が危険にさらされることは間違いない。

 これ以上、国民を危険に晒すことは許されない。社民党は普天間飛行場所属のMV22オスプレイの即時撤去と、横田飛行場への配備の中止、自衛隊による佐賀空港等へのオスプレイ導入の断念、国内における一切のオスプレイの飛行禁止を強く求める。以上、強く申し入れるものである。

社会民主党
党首 吉田忠智