声明・談話

2015年4月29日

日米首脳会談について(コメント)

社会民主党党首 吉田忠智

1.安倍首相とオバマ米大統領は、日本時間の28日夜から29日未明にかけて、ワシントンで首脳会談を行い、「日米共同ビジョン声明」を発表した。「不動の同盟国」として、安倍政権の「積極的平和主義」と、オバマ政権のアジア重視のリバランス(再均衡)戦略を強調しているが、日米同盟の強化によって、自衛隊の地球規模での活動拡大、米軍との一体化を進めようとしていることが危惧される。「戦争法案」を先取りするものであり、国民的合意のないまま、対米公約として既成事実化するのは問題である。

2.4月28日は、沖縄にとって「屈辱の日」であるにもかかわらず、沖縄県民の声を無視し切り捨て、「辺野古が唯一の解決策」として押しつけるのは許されない。「普天間基地の5年以内の運用停止」も盛り込まれなかった。アリバイ的に翁長知事の反対を伝えるだけで、沖縄の思いに本当に答えるつもりがあるのか疑問である。アメリカも沖縄の声にきちんと耳を傾けてほしい。

3.農業を解体し、国民生活に大きな影響を与える「TPPの早期妥結」に向けた合意も認められない。

4.NPTに関する共同声明も、アメリカの核の傘を前提とするものであり、オーストリアなどの核兵器禁止の予備家計に賛同しない姿勢こそ転換すべきである。また、「原子力の平和利用」の名の下に、原発再稼働に突き進むことを否定していないのも問題である。福島の原発事故の現状を真摯に見つめるべきである。

以上