声明・談話

2014年10月10日

「憲法9条を保持する日本国民」のノーベル平和賞落選について(談話)

社会民主党幹事長 又市征治

1.本日、ノーベル平和賞にノミネートされ、最有力候補とされていた、「憲法9条を保持する日本国民」が惜しくも受賞を逃す結果となった。ノルウェーの民間研究機関・オスロ国際平和研究所が、「原爆などで甚大な被害を受けながら、戦争を放棄し平和のうちに復興を遂げた日本の戦後約70年間の歩みに共感する人は世界に多い。世界から歓迎されるだろう」としているなど、国際的にも期待が高まっていた。戦争放棄の「憲法9条を保持する日本国民」の代表として安倍総理に授賞式に出席していただけず、残念である。「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会はじめ多くの皆さんのこれまでのご努力に敬意を表するとともに、今後の運動の高まりに期待したい。

2.「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」こと、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」することを決意し、戦争の永久放棄、戦力不保持、交戦権の否認を定めた日本国憲法は、戦禍を生き延びた先人たちの「国民総意」であると同時に、戦後日本の平和と繁栄を築く指針となってきた。平和憲法、とりわけ憲法9条によって、日本が戦後70年間、戦争をせず、一人も殺さず、一人も戦死しなかったことは事実であり、貴重なことである。戦後平和憲法下の日本の歩みが、世界から賞賛され、尊敬や信頼を得ていることは誇るべきである。

3.今回の受賞を逃しはしたものの、争いごとを武力ではなく話し合いで解決しようという平和憲法の理念は、「国家間の友愛関係の促進、常備軍の廃止・縮小、平和のための会議・促進に最も貢献した人物」に贈られるとしたアルフレッド・ノーベルの遺志に合致していると考える。また、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認」している平和憲法は、世界各地で今なお戦禍や貧困などを起こしている側に警告を与えており、世界に広げていく価値を有している。

4.歴代内閣が積み上げてきた憲法解釈を変更して集団的自衛権行使を容認する閣議決定を行うなど、平和憲法を破壊する「壊憲」の暴走を進めている安倍政権によって、平和憲法が国民の手から奪われようとしている。世界の平和を願い、「戦争しないでほしい、仲良くしてほしい」という素直な、素朴な平和を求める声を世界中で大きくするために、国を超えて世界中の平和を愛する人たちと手をつなごうと、1人から始まり広がってきた、「憲法9条にノーベル平和賞を」めざす、草の根運動の重要性は変わらない。社民党は、来年の受賞を期待するとともに、戦争のない未来をめざして、世界の平和を願うひとりひとりの皆さんとともに手を携えて、安倍政権による「戦争ができる国」づくりを阻止し、平和憲法を守り、いかし、世界に広げていく努力を続けていくことを改めて表明する。

以上