死刑執行に強く抗議する(談話)

声明・談話

2014年6月26日

死刑執行に強く抗議する(談話)

社会民主党
党首 吉田忠智

1.本日法務省は、大阪拘置所で1人の死刑を執行し、死刑囚の氏名や犯罪事実を公表した。社民党は死刑制度が人権に反するものとして、その存置に強い疑問を呈してきた立場から、今回の死刑執行に厳しく抗議する。

2.第2次安倍政権下では5度目、1年半で早くも9人目の執行となる。政権交代前の慎重な議論の積み重ねを全く顧みず、死刑制度の維持・正当化を狙う安倍政権の偏向した姿勢の表われであり、強く批判されなければならない。今春「袴田事件」の再審開始が決まり、警察・検察による捜査や司法のあり方、死刑という刑罰に世論の厳しい視線が向けられているが、今回の執行には同事件への真摯な反省は感じられず谷垣禎一法相の「慎重な検討を加えた上で執行した」との発言にも説得力はない。

3.国連の「死刑廃止を目指す自由権規約第二選択議定書」(死刑廃止条約)や、4度にわたる国連総会での死刑執行停止を求める決議、さらに日本に対し「死刑を廃止する可能性を検討」するよう要請した昨年5月の国連拷問禁止委員会の所見にも、日本政府は未だに背を向けたままだ。死刑廃止という国際社会の潮流をこれ以上、無視し続けることは許されない。

4.政府および法務大臣は、早急に国際人権基準に沿った法改正への道筋をつけるとともに、死刑制度に関して存廃や死刑に代わる措置など刑罰の在り方についてより開かれた国民的な議論を尽くし、その間は死刑の執行を停止すべきである。社民党は今後も、死刑制度の見直しに全力を挙げて取り組む。

以上